高度が上がるにつれて斜度が増してくる、雪は強風で吹き飛ばされているからラッセルはほとんど無い。しかし少し硬めの雪面で小さくジグを切って登って行く足元を不安定なものにする。 雲の流れはますます速くなってきた。ふっと日差しを感じたと思えば、すぐにまた雲に覆われ、突然雲の切れ間から一瞬青空が顔を出す。チャンスとばかりにカメラを構える、一瞬の出来ごとだ!シャッターを押した。こんな変化に富んだ?状況だから予断を許せない。いつどんな光景が展開するかわからないから、、、かと言ってカメラを構えて待っているほど穏やかな状況では無い。 眼下の熊見山(1175m)に日差しが降り注ぎ光って見えていた。「あっちの方が正解だったかもしれないなぁ」そう思いながら山頂直下の樹氷に向かって登って行く。 |
熊見山方面 |
登り始めて約1時間10分で日勝ピークに立った、変わらず強風が吹き荒れていた。奥の沙流岳方面は黒い雲に包まれたままである 「今日はここまでだね!」私の言葉におばさんは頷いた。 強風を避けて山頂からちょっと下った地点でザックを下した。目の前のペケレベツ岳が流れる雲に翻弄されるように見え隠れしている 時折日差しを受けて凍てついた木々が輝く、、、「もう少し様子を見ようか」、、、結局30分ほど頂上に滞在して下山を開始した。 |
ペケレベツ岳 |
尾根の東側斜面を下って行く。時折硬い雪に突っ込んで転びそうになりながら〜雪質を選ぶように下って行く。あっと言う間にスタート地点に戻った。「う〜〜〜ん、ちょっと残念だったけど!また次の機会だね」そう言いながら〜私達は札幌への長い帰路についた。 |
動画からのカット(おばさん撮影) |
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