４６１ｍコブの手前で平坦地に出た。前方に海向山と遠く丸山が見えるロケーションが素晴らしい。しっかりとカメラにおさめて〜４６１ｍコブに向かって最後の登りだ。「あの紅葉が上から見られると素晴らしいよね、恵山なんかも背景に入れて・・・」などと考えながら一気に登って行く。結果的には角度のある紅葉狙いも視線には入らなかったのだが・・・

海向山と丸山を見ながら

４６１ｍコブへ向かって

ピークに立つと視界にブルーの海が飛び込んで来た。水平線は青空とほぼ同化していた。そしてその手前に広がった紅葉が・・・hirokoさんが立ち止った、標識があった。「ん？？」「これ以上行けないの？」「いや、入山注意になってるよ、クマだって」「そっか行けるんだよね」。幸い付近にクマの気配は無い。それよりも今、目の前に広がる彩りを楽しみたい。 おばさんとhirokoさんは先に進んで行った。上空からの日差しが、、、雲に遮られた。「晴れろ〜〜〜っ、晴れてくれぇ〜〜〜っ」そう祈りながらその時を待つ。そしてついにその広がる紅葉の全てに日差しが注がれた。「ほら〜〜〜日差しだぞ〜〜〜」私の叫び声に気付いておばさん達も一斉にシャッターを押し始めた。一気に輝きを増す紅葉、ブルーの海、水平線は限りなく空と同化しようとするかのようにうっすらと霞む。「これだよ〜〜〜」久々の美しい光景に私は納得しながらファインダーを覗いていた。

（おばさん撮影）

岬展望台方面に向かってどんどん下って行く。途中で二人の女性と出会った、この山で唯一すれ違った人達であった。「こんにちは〜」「今年の紅葉はどうなんでしょうね」「他のところはどうですか？」、やはりこの時期には紅葉の話しに終始する。「それでは〜」とすれ違う、、、紅葉と荒々しい恵山と、おだやかな海を見ながら火口原に下りて行く。 １４時４０分、賽の河原駐車場に戻った、２時間１０分の紅葉散歩だった。「お疲れさまでした〜〜」「とっても楽しかったです」「予想以上の美しさでしたね〜」「やっぱり日差しがあると一段と輝きが違うから」「また機会がありましたら〜」そんな言葉を交わしながら、hirokoさんに別れを告げた。

以下６枚の写真をスライドショーで