山頂からの下山は幌満お花畑経由にした。この暑さである、帰路はお花畑から馬の背への樹林に覆われた連絡路を得策と考えたからである。容赦無い強い日差しを浴びながら笹の刈り分け道から背の低いダケカンバが生い茂る登山道を下って行く。 「青空だっ、青空だぞ」私はそう呟きながら〜ファインダーの中に極端に青空を入れてシャッターを押した。遠くえりも方面の山々のシルエットがおだやかに横たわる。 |
![]() 海を見下ろしながら下って行く |
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![]() えりも方面の山々のシルエット |
![]() チシマセンブリ |
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眼下にお花畑を見ながら斜面を下って行く、もちろん人影は無い。山頂から20分ほどでお花畑に到着した。さすがにこの時期では花の輝きに鮮やかさは無い、すぐに樹林帯へ入ってほっとする。 なだらかな連絡路を淡々と進み、、、分岐の手前で若い男女に出会った。「あの〜〜お花畑の様子はどうですか?綺麗に花が咲いているんですか?」カメラを持った男性が聞いてきた。「○○とか、△△はまだ少し咲いていたけど〜」「いや、花の名前はあまり良くわからないのですが、一面に咲いている場面が撮りたいんですよ」「う〜〜〜ん、お花畑と言っても今時期では難しいな〜それならこのまままっすぐに山頂を目指した方が良いね。オヤマソバとかキンロバイとか・・・山を背景にしながら撮れると思うけど」「ありがとうございました」若い男女はお花畑への足をとめて、山頂へ向かって行った。 最近は山で若い人たちと出会うことが以前よりも多くなった気がする。「中高年登山ブーム」などと紹介されるよりも、もっと広く山々の美しい光景を共有することが出来ると、世の中は少しだけでも和やかになるのかもしれない・・・ |
![]() 眼下に幌満お花畑を見ながら |
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![]() アポイハハコ |
14時55分、ビジターセンター前に戻った。今日も延々と7時間半ほど山を楽しんだ、久しぶりの青空を満喫しながら・・・ |
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