馬の背でカメラのレンズを取り替えて前方を見る、ガスに包まれていて山頂部は見えない。でも全く心配していなかった、それよりもこの流れるガスの切れ間に広がる光景に期待していた。おばさんはどんどん先に進んで行く、距離をおきながら私は後を追う、いつもの私達の登山パターンだ。スーーッとガスが消えて〜前方に山頂部が浮かんできた。ちょっとズームをかけながらおばさんをファインダーの下に置く〜「それっ」とシャッターを押す。 |
ガスが消えてアポイ岳が |
8合目の手前から幌満お花畑に向かった。私達の前後にいた人達は皆まっすぐにアポイ岳に向かったようである。やはり多いパターンはこのまままっすぐにアポイ岳に登り〜そのあと幌満お花畑に下りて馬の背に戻って来ると言うコース取りのようだ。私達はその逆を進んでいるから〜必然的に静かな登山になったのかもしれない。 周囲の花々を楽しみながら樹林帯を抜けると〜一気に視界が開けて青空の下の幌満お花畑に飛び出した、10時15分。「わぁ〜〜」おばさんが叫ぶ視線の先には幌満岳が雲上に浮かんでいた。「これこれ〜今日の狙いは雲上に浮かぶ山々だ」 |
幌満お花畑 |
前方の雲上に浮かぶ幌満岳を見る |
ひと休みしてから〜いよいよアポイ岳に向かって登りの開始だ。上空にはスッキリとした抜けるような青空が広がっている。日差しをいっぱいに受けながら急斜面を登って行く、立ち止って息を整え汗を拭う。アポイ岳から下って来た人達とすれ違って言葉を交わす〜話題はやはり咲いている花々の情報である。 ダケカンバやハイマツ、ミヤコザサに覆われた斜面を登って行くこと約25分でアポイ岳山頂に立った、11時5分。水分補給をして汗を拭い「さあ、行こうか」、私達は吉田岳へ向かった。 |
アポイ岳に向かって出発 |
アポイ岳山頂が見えて来る |
アポイ岳山頂へ |
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