最初にこのコースは「登山装備で」と書いたが、それは日高らしい深く切れ落ちた沢が何度か行く手を阻むからだ。スニーカー等では危険だろう。 最大の難所はルエランベツの沢である。急斜面を沢に向かって足元に注意しながら大きくジグを切って下って行く。水量の少ない渡渉は問題ないが、対岸の固定ロープが張ってある斜面は足場も細く十分な注意が必要である。 |
ここを通過してホッとする間もなく、すぐにまた渡渉となり、固定ロープを見ながら滑りやすそうな足元に慎重に歩を進めることになる。雨が降ったあとなど地面が濡れている時には、かなり注意を強いられることだろう。 4年前に歩いた時よりもロープはしっかりと固定されて(整備されて)いても、、、やはり慎重に通過するこの地点!〜〜〜昔日の旅人にはそんなロープも無く〜道ももっと荒れていただろうと思うと困難な道のりであってことは想像に違わない。 |
最大の難所を通過してホッとしてまた尾根に向かって登って行くと、「様似山道(2km)」の標識を見る。「えっ、まだ2kmしか歩いていないの?」そんな言葉がつい出てしまう。 「でももう難所はすんだから、、、」「のんびり行きましょう」。足元に発芽したフデリンドウを見つけて歓声を上げる、「ほら、こっちにもあるよ」。木々の間からはえりも岬方面が見えていた。昔日の旅人もきっとこの光景を見ながら歩いていたに違いない。 |
2km地点 |
フデリンドウ |
えりも岬方面 |
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