上空を見上げると所々に青空がうっすらと見えている。「来るのかなぁ〜〜〜でも〜これじゃぁデジイチをザックに入れたままになりそうだ」まだほとんど見えない手稲山方面を眺めながら私は呟いた。

「明るくなってきたわよっ、、、ほら青空が、、、」おばさんが振り返って叫んでいた。「ん??これは見えているのかもしれないなっ」私は山頂にひと登り・・・「おぉ〜〜〜見えてきているぞっ」あわてて戻りザックからデジイチを取り出した。「見えてくるぞっ、、、見えてくるぞっ」叫びながら再び山頂に立った。青空が広がり札幌国際スキー場方面から白井岳へと連なる山並が輝く。夢中になってシャッターを押した。「デジイチを持ってきた甲斐があったと言うもんだ」そんな気持ちだった。そして目を転じると札幌岳方面は見えないものの烏帽子岳が姿を現わしていた。

白井岳
白井岳と、右に札幌国際スキー場

烏帽子岳
烏帽子岳

「クッキリだよぅ・・・」おばさんの声に振り返る、、、ついに手稲山が完全にその全容を見せていた。「これだよっ、これこれっ、この山から見る手稲山だよっ」ほとんどあきらめかけていた展望が目の前に広がったうれしさに私は叫んでいた。「やっぱり待って良かったねぇ」おばさんもうれしそうだ。
百松沢山も見えてきた。「こんどこそ〜〜〜見えてるうちに〜〜〜」

見えた!!!

手稲山
手稲山

百松沢山
百松沢山

札幌市街や藻岩山も見えてきた。冬山は本当に天気が変わり易い〜見えていなかった光景が瞬く間に目の前に広がることもあれば、あっと言う間に吹雪に包まれてしまうこともある。地図もあるしコンパスも持っているしGPSだってあるから・・・と言えども〜いざ目も開けられないほどの吹雪に包まれるとお手上げだ、だからより慎重な行動が求められることになる。

写真を撮り終え〜展望も楽しんで〜残りのコーヒーを飲みほし・・・「さあ、下りようか」12時45分、シールを外して下山を開始した。久々に山頂に一時間弱も滞在した。
なだらかな林道は滑りを楽しむことは出来ないが〜パウダーの感触を味わうことは出来る。約30分でスタート地点に戻った。シーズン始めの美しい光景に包まれた山スキー行に満足の一日だった。

藻岩山方面
藻岩山と札幌市街方面

下山
    
コースタイム(含休憩時間)
林道入口 08:40  山頂 11:50-12:45  林道入口 13:15

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