その2  丸山(674.2m)

山の家のお庭さて、時間はまだ十分あります。今日のうちに黒松内岳へ登ろうか、それとも近くの山をもう1山登ろうか・・・
「のぼろかなあーー♪、のぼるのよそおかなーー♪♪」なんて駄洒落を飛ばしながら、
二人は長万部を過ぎて国縫からピリカダムへ、そして美利河温泉山の家に到着したのでした。
「なーーんだあ、温泉に入るのか!」などと思いの方が多いかもしれません。ところがどっこい、そうはトンヤがおろさんちーーー。

おっさんとおばさんは、ここを登山口とする、丸山(674.2m)を目指したのです。ガイドブックによると、この奥美利河温泉コースは大変良く整備されていると書かれていましたし時間的に見てもちょうど良いかなと選んだわけです。


登山口山の家はとても静かな、落ち着いたムードがあるところでした。

もちろん駐車場には私達の車しかありません!!

作業をされている方に聞くと、
「登山道の笹は刈っていないよ」とのこと。
突然雨がパラパラと、「でもまあいっかあーー」と11時10分登山口出発です。
登山口は山の家の奥になっており、りっぱな標識がありました。


笹を掻き分けジグザグの急斜面を登りますが、先程の情報通り倒木が道を塞いでいたり、背丈ほどの笹が立ちはだかったり、
ブナ主体の美しいはずの登山道も時々降る雨と、だあーーれもいない静けさで、なにかしら不安がたちこめるのでした。

稜線に出ると、右側はそれはもう
深いふかーーい雪崩斜面となって落ち込んでいました。
昨年登った大平山の稜線からの展望がダブってきたものです。

稜線からは、あれが山頂??いやまだまだ、あれが山頂、いやまだまだ。笹を掻き分け、跳ね返りがおっさんの顔をたたきます。
なんとなく黙々と登る二人だったのでした。

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