暑い毎日が続いていました。「どうかしら、もう咲いてるかしらね」おっさんとおばさんはネットにかじりつきで情報を収集していました。「うん、今度こそきっと見れるよっ、、、

2005年8月16日午前5時10分、おっさんとおばさんは羊蹄山真狩コース登山口を出発しました。このコースは4年前の5月3日に急斜面の大雪渓を延々と登って以来でした。今回の目的はズバリ花狙い、「オノエリンドウ」だったのです。やはり4年前の8月8日、京極コースから登った時に初めて見た一株、翌年再度登った時にはまだ咲いていなくて、、、今度こそと意を決してのスタートだったのです。

真狩コース登山口は羊蹄山自然公園のキャンプ場の先にあります。キャンプ場の手前には広い登山者用駐車場とトイレがあります。


キャンプ場の中を進む


登山口

入山ポストに記入して少し進むといきなり急な斜面を登り、ひと息ついてからは朝まだ薄暗い樹林帯を進んで行きました。結構登ったかなっと思った時に「一合目」の標識が見えて「うん???これからなのか??」と今後の厳しさを感じるわけであり、南コブ分岐を左へ分けてなだらかな斜面を登って行きます。

「あっ、エゾスズランだよっ」おばさんが指差して待っていました。ここでおっさんは写真撮影となるのですが、、、とにかくまだ暗いのです、片膝をついて「あぁ〜〜〜ピントがっ、、、くっそぅ」そんなおっさんの悪戦苦闘には見向きもせずに、おばさんはスタスタと先に進んで行ったのです。


2合目


エゾスズランの花のアップ

「ニ合目半」という面白い標識を過ぎると、コースは大きく右方向へと進み、やがて木々の間からは少しだけ周囲の景色を見る事が出来るわけであり、雲海の彼方に尻別岳をちらっと眺めながら、、、そしてやっと上空に広がる青空を確認することになるわけでぇ・・・

「こりゃあ今日は展望グッドだぞぅ〜〜〜でも、暑くなるぞぅ〜〜〜」おっさんはそう叫びながらミネラルドリンクを飲み干すのでした。今回も長丁場にそなえて水分はタップリと持参しました、もちろん途中での水補給場所はありませんからね。二人で500mlペットボトル6本、冷やしたゼリー、ミカン等々・・・




雲海の上に尻別岳


宝石のようなマイズルソウの実


ウドの花

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