稜線分岐〜1088mピーク  雲上の人となる!

いよいよ細い稜線歩きが始まった。周囲はもうすっかり雲に包まれているようである。この頃から時々ズボッと埋まることが多くなって来た。先頭を行くnagaokさんが一番大変だろう、後ろに続く人達はその跡を確認しながら続いて行くから被害は少ない。しかし、、、体重差による影響もあることは確かでもあるのだが・・・(^^)

雪庇の上を行く

稜線の雪庇の上を進む

雪庇2

ふと上空から陽射しを感じた瞬間、前方にふわ〜〜〜っと青空が広がり尖った1088mピークが忽然と姿を現した。「おおぉぉ〜〜〜」私は思わず叫んだ、この瞬間がたまらない、、、「見えるかもしれないよっ、あの上に上がれば・・・日高の山並みが・・・」「確かハイマツを越えた先でしたよね」「そうそう、すごい展望だったわよね」kusaさんも興奮気味に叫ぶ。

1088mピーク
1088mピークへ向かう

高度が上がるにつれて上空の青空がグングンと広がってきた。眼下には雲海がど〜〜んと広がって来た。「すごいねぇ〜〜〜こりゃぁ〜〜〜すごい雲海だぁ」「あれは海岸線?」「いっや〜〜〜そんなに高くは見えないだろぅ」、私達はついに雲上の人となっていた。

1088mピークがどんどん近づいて来る、「見えてくれぇ〜〜〜」私はそう念じつつ、駆け上がりたい欲求にかられながら後に続く。「見えてるよぅ・・・」先頭グループを進んでいたおばさんの声が聞こえたような気がした。

青空(^^)v

雲海

1088mピークへ
1088mピークへ

10時55分、1088mピークに立った。目の前に広がる大雲海、そしてその彼方に浮かぶ日高の山々・・・「おぉ〜〜〜クッキリだぁ〜〜〜!!!」「もうちょっと下が見えていれば・・・」「広尾岳かなぁ〜〜見えているのは・・・」、「尖ったピークがちょっとだけ頭を出しているのは楽古岳??」、、、「豊似岳まで行けばもっと見えるかもしれないよっ!」

ハイマツの向こうには雲海が広がり、その上にちょっとだけ姿を現した白き日高の山々、それは青空の下に見事なコントラストで輝いていた。しかしその全容は隠したままであったのだが・・・

南日高の山々
南日高の山々が・・・浮かぶ

雲海に漂うようかのように美しく豊似岳が目の前に迫る。それは日高の山々の多くのような鋭い陰影を刻むわけでもなく、なだらかに大きく稜線を広げながらゆったりと佇む。「行きましょうか〜〜」

豊似岳に向かって
豊似岳へ向かう

登山ものがたりへ

次のページ

HOME