【一日目 天人峡登山口〜ヒサゴ沼】

「しばらく行ってないよね、トムラウシ山・・・行くんならまだ歩いていない天人峡からが良いなぁ、」2005年8月5日、おっさんとおばさんは天人峡温泉の公共駐車場に立っていました(トイレは閉鎖されていて、近くのホテルでお願いしますとの張り紙がありました)。

駐車場から更に少し進むと右側に登山道入口の案内板があり、階段を登ると入山ポストが設置されてあります。午前6時10分、いよいよ2泊3日の山行のスタートです。


天人峡温泉


登山口の案内板

天気予報ではこの日は曇りところにより小雨・・・ちょっと微妙でした。でも翌日以降は回復するようですし、なにより暑い毎日が続いていましたから「かえって曇りの方が楽かもしれないよ」との予測だったのです。

登山口からはいきなりの急登です、とにかく標高差にして約300mをジグザグと一気に登るのですから、三十三曲がりと言うことで下山時に数えてみましたが(暇ですねぇ〜〜〜)ピッタシでした。
ここはとにかくあせらずに耐えて登って行くことになります。でも足元にはくれぐれも注意が必要です、踏み外すと間違い無く大怪我以上でしょうから。

で、おっさんとおばさんはと言うと、なにやら登山道にしゃがみこんでいます、小さなお花を楽しんでいるんですねぇ〜〜〜今のところ?まだ余裕十分と言ったところなのでしょう。

登り始めて1時間15分、滝見台に到着です。ベンチに腰を下ろしてとりあえず休憩! もちろん滝見台と言うくらいですから、その眺めはなかなかのものです。羽衣ノ滝をちょうど見下ろす感じです。そして正面には旭岳が、、、全く見えませんでした。


羽衣ノ滝

さて、滝見台から第一公園までは概ねなだらかな登山道となります。でも安心していてはいけません、第一公園まで約3kmもあるのです。

最初のうちは花を楽しみながら「まあ、急ぐ旅でもないしねぇ〜〜〜」などと減らず口をたたいていたおっさんでしたが、適度な?湿気と気温を楽しむかのように、執拗なまでの虫さんの攻撃をうけ、更には何回もしゃがみこんでシャッターを押すたびに襲いかかる縦走装備のザックの重さに顔をしかめ、思わず声をあげてしまうのでした。

バリバリッ、ドドドッ、、、「えっ? 雷かい?、それとも自衛隊の演習なの?」、しばらくするとズドーーンと響き渡る音、おっさんとおばさんは不安そうに顔を見合わせていたのです。

やがて第一公園入り口へと続く登りにさしかかりました。この頃から周囲には濃いガスが漂いはじめていたのでした

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