GPSで現在地を確認してみる、ほぼ当初予定のルートに合流していた。「案外この林道からのルートの方が楽しめるのかもしれないなぁ〜〜」自分達の山スキーの力量から考えてそんな自分達なりの結論を出した。高度が上がるにつれて背後に広がる山並みを感じた、しかし振り返るとどんよりとした曇り空が広がっているだけだった。

登る

良いぞう〜〜〜〜

前方に急斜面が迫ってきた、山頂は近い筈だ。地図を見ると山頂の南面は崖マークである。目の前の斜面は崖と言う印象は無い、とすればこのまま登って行けば〜〜〜と試みるが、固い雪面と急斜面にあっさりと撤退、恐々と急斜面でキックターン〜〜やはり大きく西側を巻いて登って行く。「おおっ、あれは黄金山じゃないか!」ボンヤリと輪郭が浮かび上がった、、、カメラを向けるまもなくまた消えて行く。

登りきって東へ方向転換、ここで山頂に辿りついたと思うのは早計である。まだ山頂までは400mほどある、なだらかな山頂部を進んで行く。細い白樺林が印象的である。時折陽射しが差し込み白樺の木についた霧氷を輝かせる。

大きく西側から回りこむ
西側から回りこむようにして〜

シラカバ〜〜〜♪
細い白樺林の中へ進む

一旦少し下って前方に山頂らしき小さな登りを感じる。木々の間をひと登りで山頂に立った、10時15分!スタートしてから2時間15分、最初の渡渉地点から尾根取付きで右往左往した約15分程度を差し引いて2時間ほどである。

今日の山頂も風は弱い、記念写真を撮って見晴らしの良い箇所に腰を下ろす。「少しゆっくり〜〜待ってみようか」時折見せる青空にやはり未練がましく展望を待ち焦がれるのだ。ホットコーヒーを飲みながらパンを頬張る。「あっ、、、あれって〜樺戸じゃない」おばさんの指差す方向にうっすらと大きな山容が浮かび上がる。私はカメラを持って立ち上がった、少し先まで歩いて雲の切れ間を待つ・・・「これじゃ、、、まだ写らないなぁ、、、もう少し・・・」そんな願いも虚しくまた消え去って行く山々〜〜〜

さあ、ひと登りだ

はい、ここです

また暗い雲が押し寄せていた、小雪が舞い下り始めた。「ここまでか、まぁ〜ここなら又来る機会もありそうだし、今日はこれまでとするかい」私達は山頂を後にした。一人の女性が登ってきた「ラッセルありがとうございました」「すぐ尾根に取付こうと思ったのですが、結局林道を進みました」「私はあそこは登れないと思い最初から林道にしたんです」「お一人ですか?」「いえ、スノーシューの人達と一緒です」そんな言葉を交わして別れた。

シールを外した、いよいよ楽しみだった滑降開始だ。「それっ」とばかりに飛び出す「おおおっ、、、」私はバッタリと倒れた、後ろでおばさんが笑っていた。沢へ向かって滑り降りて行く、、、バッタリ〜〜〜また倒れた、期待していた筈の雪質はもうすっかり重くなっていた。結局林道に降り立つまでに3回も転んでしまった。

「雪質さえ良ければねぇ〜〜楽しめる斜面なんだけど・・・」私は雪を払い落としながらテレ笑いしていた。11時30分スタート地点へ戻った。「さて、どうしよう〜〜〜今回は、、、アップすべきなんだろうか〜〜〜」どうも気合が入らなかった。快適な滑りも無し展望も無し・・・そうなると単なる情報提供になっていまう。それでも良いのが・・・やはり物足りなさが残る、自分達の感じたこの山への印象が伝わるのだろうか〜〜〜そんな事を考えながら帰路の国道から見た丸山にカメラを向けた。

これが丸山だっ
丸山(国道451号線より)

国道脇スタート地点 08:00  山頂 10:15-10:45  国道脇スタート地点 11:30


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