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暑寒別岳
暑寒別岳(登山口へ向かう途中で)

暑寒別岳には過去2回登っていた。花がいっぱい咲いていて、、、虫もいっぱいいて、、、そんな印象の山だった。と言うことは2回とも展望には恵まれなかったのである。「良い山ですよ〜〜〜来年は是非ご一緒に如何ですか」昨年yamazさんをお誘いして約束していた山だった。

増毛町箸別から登山口に向かう。なんとなく思い出しながら、、、でもちょっと不安な方にはその入り口のGPSログを紹介しておこう。あとは標識に従ってひたすら約12kmほどの道のりである。以前は砂利道だったり工事をしていたりだったのだが、、、なんとオール舗装道路、暑寒別岳もくっきりと見えていた。「こりゃあ今日こそ間違いなく展望ゲットだな」そう思いながら車を途中で止めてカメラにおさめた。

舗装道路の終点に立派な駐車場があった、まだ6時ちょっと前だと言うのにほとんど満車状態である。「この時期には人気のある山なんだなぁ」とあらためて感心しながら装備を整えた。避難小屋もすっかり立派になっていた、形は以前とほとんど変わらないのだが、、、改装したのだろうか〜中を覗いてみるとダルマストーブが備え付けてあり、2階もある小奇麗な佇まいである。ガイドブックによると有料のようでもあるが、、、隣接してトイレもある。

6時10分、入山届けをすませて登山口を出発である。上空は青空、気持ちの高ぶりをおさえながら登山道に入った。

避難小屋
箸別避難小屋

登山口
登山口を出発

私は思い出していた、、、とにかくしばらくはゆるやかな、いやほとんど平坦な登山道が続くこと、すぐに虫がわんさかと押し寄せること!「しばらくはこんな調子ですから・・・」「1合目はまだだよね・・・」そうスタートしてからとにかくしばらく歩かなければ1合目の標識は出て来ない。
予想に反して虫があまり気にならない。「まだ早いせいでしょうかね」「早く登り始めて正解ですよ」、、、そんな会話を交わしながら約40分ほどでやっと1合目の標識を見た。「とりあえず2合目まで行ってから休憩しましょうか〜」とそのまま歩き続ける。「この合目の間?が結構長いんですよ」私はそう言いながらも平坦な登山道でもあるし、とにかく2合目までと決めていた。結局登山口を出てから約1時間ちょっとでようやく2合目の標識を見た。

単調な・・・
なだらかな・・・いや平坦な登山道が続く

前方に・・・

ガサガサ、、、登山道の両脇で笹を漕ぐ音がした。ギクッとしながら周囲を見渡す、、、笹薮の中に人影を見てホッとする。どうやら山菜取りの人達も結構入っているようである。ラジオの音が聞こえたり、位置を知らせる発信機の音、道路脇で袋をかかえて休んでいる人、、、結構賑やかだ。これなら熊出没の心配もあまりあるまい。

登山道には各合目ごとに標識が立てられている。おおむね2合目ごとに休憩を入れるとちょうど良いかもしれない。3合目くらいから少し登りとなるのだが、それほど急でも無く、、、一旦視界が開けてもまた根曲がり竹やダケカンバに囲まれた登山道を進む。やがて6合目を過ぎて視界が開けると7合目、いよいよ山頂まで続くお花のプロムナードとなるのだ。

5合目
標識

視界が開けて
視界が開けて・・・

7合目標識を見てちょっと休憩だ、これから始まるお花畑見学?に備えてミネラル補給。風はほとんど無い、上空はクッキリの青空では無いがかえってあまり強い暑さを感じることもなく快適である。「ちょっと先に行って写真を撮ってますから・・・」私は待ちきれずにミネラルドリンクを飲み干し、ひと足先に出発した、、、別に急いでいるわけでは無いが、上から写真を撮りたかったし、何と言ってもお花畑の様子を早く確認したかった。

今までこの山に登った時には展望はほとんど確認出来ていない。雨龍沼湿原が見えていた、ズームしてみる。眼下には雲海が流れているようだ、、、静かな落ち着きを感じさせる光景だった、それはこれから始まる華やかな展開の序曲のようでもあった。おばさんも待ちきれぬ様子で登って来る。

雨龍沼湿原
雨龍沼湿原をズームで

眼下に漂う雲海

7合目からの登り
7合目を出発

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