積丹岳は昨年(2004年)4月に山スキーで登って、素晴らしい展望を手にしていました。「夏山はどうなんだろうね、山頂に立つまではあまり展望が良く無いらしいけど、それならかえって木の葉が枯れ落ちた今時期のほうが良いかもしれないよ、しかも天気も良さそうだし・・・」 2005年11月3日、おっさんとおばさんは一路積丹町へ〜〜〜国道229号線で美国から婦美へ向かい、小川橋を過ぎると「積丹岳登山口」の看板があり左折。浄水場手前で舗装が切れ更に約2km林道を進むと積丹岳休憩所に着きます。(建物の中に入山届があります、林道はゆっくり走れば乗用車でも問題は無いでしょう) 先行した単独の男性の後を追うように、おっさんとおばさんも休憩所前を出発しました、午前8時。本当の登山口は林道入口(浄水場手前)なのでしょうが、休憩所まで車で入れますから、ここが実質的な登山口となるのでしょう。 |
登山口にある休憩所(建物の中に入山届あり) |
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少し進むといきなり「3合目」の標識があらわれます。「えっ、もう3合目?」と喜んではいけません、前述の通りこれは林道入口からの表示なのでしょうから! 背の高い笹と樹木に囲まれたゆるやかな傾斜の登山道を登って行きます。やはりガイドブックや他の方々のHP等の情報通り視界は全く開けず、黙々と且つ淡々と進むことになるわけで、、、「暑いねぇ〜〜」この日は風も無く気温も高いようで、おっさんは念のためと着ていたフリースを脱いで、Tシャツ姿になったのでした。「うん、これでちょうど良いよ」おっさんは汗を拭いながら上空を見上げていました。 そうなんです、問題はこの日の天気だったのです。予報ではこの地域は晴れだったのですが、いざ来てみると薄曇りであり、時折ちょっと日が差すものの又すぐに雲に覆われて、「駄目かしら〜〜〜」おばさんの声も沈みがちになるのでした。 5合目から更に少し進んだ地点で、木々の間からではありますがちょっと視界が開けました。周囲が何も見えない登りが続いていましたから、少しでも見えるとうれしくなってしまいます、しかもそれが山頂方面なのですからね。「見えてるぞ、大丈夫だよっ」おっさんはそう言いながらも続けて「見えてるうちに・・・」と心細い声で呟きながらシャッターを押したのです。 |
3合目の標識 |
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木々の間から山頂部(左)が見えた |
5合目を過ぎるとフンベツの沢を渡り、6合目を過ぎてテントの沢、そして7合目でちょっと休憩。9時25分! それにしても周囲の見えないなだらかな登りが続いていました。「確かにこれは足には優しいかもね、でもこれで山頂が雲に包まれて何も見えなかったら、最悪だよね。天気が悪そうだったら途中で引き返そうよ、、、」「そうね、別に山頂には拘らないし、冬の展望は見れているんだから」、二人はあっさりとそんな会話を交わしながら、歩を進めたのでした。 積雪と風の影響なのでしょうか、ダケカンバが登山道に横たわるかのように伸びていて、跨いだり潜り抜けたりしながら進む二人だったのでした! |
フンベツの沢 |
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9時40分ピリカ台へ、その名前から展望台かと思っていましたが、前方の視界が少し開ける程度でして・・・特に感慨は無くそのまま進んで行きました。やがてハイマツが見られるようになると雪に覆われた登山道となり〜〜〜でもその雪は初冠雪が残っている程度のものであり、、、特段問題も無く!8合目を過ぎて・・・ そしてやっと前方が開けて山頂部が見えたのでした。「おぉ〜〜〜見えてるよっ、あれだあれだ、あの下のハイマツの付近にスキーをデポして、ツボで登ったんだよね、よっしゃぁ〜〜〜もうすぐだっ、、、まだ雲も高いようだし〜〜〜」二人は前年の山スキー行を思い出しながら叫んでいました。とにかく視界が開けると途端に元気になる二人なのです、そして山頂からの展望を確信していたのでした。 |
登山道には雪が・・・ |
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