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まだ少し雪の残る樹林帯の中を進んで行く。昨年この付近は一面に雪が積っていて登山道が不鮮明となりちょっと苦労したところである。「そっかぁ〜〜こんな風に進んで行くんだ」「去年は全然登山道は見えなかったからねぇ」

樹林帯を抜けると一面笹に覆われた斜面が広がる、これが笹山の語源なのか??? 視線を移すと無線の反射板が見えて来て山頂が近いことを知る。「そう言えば去年登った新冠の笹山も山頂には反射板があったなぁ〜〜、関係ないけど・・・」何故かそんな思いが脳裏をかすめ、ひとり苦笑しながら登って行く。

樹林帯

笹斜面
広がる笹斜面

やがて前方に笹山稲荷が見えて来る。山頂標識は無いから拝殿付近がそのピークとなるのだろうか〜9時05分。拝殿の前を通り過ぎて元山へと続く稜線歩きが始まった。

元山までは途中2つのポコを越えて行くことになる。最初の567mポコへは標高差約110m下って70m登り〜次の530mポコへは70mほど下って40m登り〜〜〜さらに100mほど下って一気に登ると元山・・・
前方には2つのコブの向こうに元山が見えていた。見た目は結構遠く感じるのだが、実際歩いてみるとそれほどでも無い。

笹山稲荷
笹山稲荷

3つ目が元山
3つ目のピークが元山

さて、この日の天気だが・・・予報では段々と晴れて来る筈だったのだが、、、上空の雲の流れは速く、あっと言う間に雲に包まれ〜少し暗くなって来たと思っていると急に陽射しが差しこんできたりする。「今日はこんな天気なんだよ!」「今日はお花探しだしね、展望は去年しっかり見てるし・・・」

昨年の山行を思い出しながら私達は少し余裕だった。昨年よりも圧倒的に雪は少ない、いやもう無いに等しいくらいであり、そして何より目指すお花の撮影も出来ていたし、、、稜線上にはカタクリとキクザキイチゲが延々と咲き〜予期せぬオオバキスミレとの出会いはアップダウンの辛さを忘れさせてくれるのに十分な状況であった。

567mポコ
567mポコへ向かう

オオバキスミレ
オオバキスミレ

キクザキ
キクザキイチゲ

そんな花々を見ながら、写しながら2つのポコを越えると、いよいよ元山が見えて来る。530mポコからは標高差約100mの急斜面を下って行く。コルに下り立つといよいよ最後の標高差約90mの登りが待っていた。

元山だよ
元山を見ながら急斜面を下る

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