天気予報とニラメッコしながら最終的に「行こう」と決めた山は「小喜茂別岳」でした。この山には2002年1月に快晴の中を登っているのですが、そのルートの登り始めの沢筋に鉄塔が建ちすっかり様相が変わっている?ようなので、今回は別ルートからと意気込んでいたのでした。 2005年12月25日、中山峠から喜茂別側に約7kmの除雪されたスペースが出発地点(駐車地点)です。「ちょっと雲っているけど風も無いし、まあ訓練も兼ねて行くかい」午前9時25分。まず国道沿いに峠側へ約400m進み、喜茂別川にかかる熊見橋の手前から左折して林道に入ります。 |
国道沿いに熊見橋へ向かう |
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「だ、だ、誰も歩いていないようだね、、、ラ、ラ、ラッセルだよね」二人はウンザリとした表情で顔を見合わせていたのでした、フン!!軟弱者の二人なのだぁ〜〜〜! 林道は喜茂別川を右に見ながら進みます。進むにつれて国道を走る車の音は遠ざかり、サクサクとラッセルを刻む音が周囲を包むのでした(本当かぁ〜〜?)。 間もなく最初の沢地形となり、その先に赤布がぶら下がっていました。「ここから尾根に取りつくのかな」おっさんは見上げました。「ちょっと急だねぇ〜〜〜それよりも木々がかなりウルサイようだしぃ、もうひとつ先の沢まで行ってみようよ」。二人は当初考えていた地点まで進むことにしました。 林道入口から約500mほど進んだ地点で再び沢地形を見て、その先には「国有林分収育林契約分収林」という標識が立っていました。周辺の木々には赤いテープが巻いてありましたが、それは登山ルートのものでは無いようです。「やっぱし急だけどここから登ろうよ、ブッシュは少ないようだしね」9時55分。 |
ラッセル、ラッセルぅ〜〜〜 |
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植林されたカラマツ林の急な尾根を登りました。深い雪のキックターンの連続です、ゼイゼイと息が切れてきて「交代する?」そんなおばさんの声に「いんやっ、もう少しなだらかになってから」おっさんはそう言いながらワッセワッセと登るのでした。 急斜面は標高差にして100mほどなのですが、今シーズン初めての30センチほどのラッセルと急登、それは事のほか長く感じたわけであり、降りる時のことも考えてルートを選びながら進んで行くわけであり・・・「そろそろ交代」おっさんの声におばさんはゆっくりとラッセルを開始するのでした。 |
急な尾根を登る |
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傾斜が少しなだらかになると、白い斜面が広がった空間に飛び出ました。その真中は下りのために残しておいて、端を進んで行きます「こりゃあ楽しみな斜面だね」おっさんの言葉に「端を歩いてよ!!」とおばさんが答えるわけであり、、、、 やがて小雪を感じながら平坦な台地に立つと、三等三角点「大原女」です。一応GPSを見ながらその地点を目指しました。「まあ、このあたりにしておこうか」10時40分。尾根取り付きから45分しか?経っていないのですが、随分と長く感じる登りでした。 |
傾斜が緩むと白い斜面が・・・ |
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