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そろそろ夏山シーズンも終わりを迎えようとしていた。高い山では雪の便りも聞かれるし、そこそこの山では紅葉も終わり、、、さて、こんな時には晩秋を感じながら秋晴れの展望を!しかもちょうど3連休である。おばさんは森林管理事務所へ電話したらしい「登山口までの林道歩きは5.5kmだって」「ふ〜〜〜ん、まあ耐えられる限界ってとこかなぁ〜、じゃあ行ってみようか」

2006年11月4日早朝、私達は新ひだか町(旧静内町)に向かって車を走らせていた。予報では快晴、、、段々と夜が明けてきてやがて大きな朝日が輝きだした「こりゃあもう、最高かもしれないな」。今回の狙いはピセナイ山だった。この山には以前一度登ろうと立寄ったことがあるのだが、林道工事のため静内ダムで通行止め、それ以来林道の修復情報に注目していたのだが、、、わずか1000mを少し越える山なのだが、山頂からは日高山脈の大パノラマが広がるらしい。

新ひだか町に入り、道道71号から111号線へ入り静内ダムへと向かう。ダムの堰堤を渡りすぐに左折するとゲートがある。開放されていた、特に通行止めなどの掲示も無い。ホッとしながら良く整備されてた林道を進む。大きな沢を2つ越えると静内湖キャンプ場だ。営業期間が過ぎているためか閉鎖されていた。そのすぐ先にゲートがあり、車はここまで!「関係者以外は通行禁止」と書いてある。

早速準備をして入林届を済ませ(二人先行していた)、午前7時55分長い林道歩きが始まった。で、天気なのだが、、、陽射しは降り注いでいるのだが、どうもうっすらとしたガスが舞っているようでもある。「いや、これから段々と晴れて来るさ」私は楽観的に考えていた。

ここからスタート
キャンプ場先のゲート(ここが出発地点)

湖に沿って進む
湖沿いに林道を進む

やがて林道は大きくカーブしてピセナイ沢へと向かって行く。地図上で156mと書かれた林道の分岐地点で2番目のゲートが現れた。「ピセナイ登山口まで4km」と書いてある。「あと1時間ちょっとだね」そう言いながらピセナイ林道へと入って行く。

林道は思いの他良く整備されていた。車の通行にもほとんど支障が無いくらいである。ただ沢岸には大きくえぐれた跡がまだ生々しく残っているし、見上げる崖の上には不安定な箇所も随所に見うけられた。きっと整備される前には渡渉したり迂回したりして歩いたところなのだろう。
しばらく進むと何箇所か沢止ダム(砂防ダム?)が建設されていて、さらに場違いに感じるほど綺麗に護岸された箇所に到着した。そんなおだやかな光景に思わず「ちょっと休もうか〜」とザックを下ろした。

2番目のゲート
ピセナイ林道へのゲート(登山口まで4km地点)

綺麗に護岸されていて
綺麗に護岸された地点

この護岸された地点を通過すると林道は段々荒々しく?なって来る。つまりあまり整備されていないと言うことだ。後で地図で確認してみたのだが、登山口まで残り1.6kmほどの地点で下の写真の通り林道は崩壊したままになっていた(この少し手前に広場がある)。

さらにその先は崖からの落石も放置されたままになっている。まあ、今後この手前まで車が入って来たとしても、残りの距離を考えるとこのままで良いような気もするが、、、もちろん歩くのには全く問題は無い。

崩壊してるよっ
林道は崩壊したままになっていた

落石注意!!
落石注意も必要かな〜

やがてトドマツ林を見るようになると、落ち葉を踏みしめながらの快適な林道歩きとなる。林道の分岐地点で「ピセナイ」の標識を見て、やっと登山口近しの印象を受けほっとする。さらにジグザグと進む林道を15分ほど進んで「ピセナイ登山道入口」と書いた広場に出た。「駐車場」と書かれた標識も無造作に置いてあった。以前はここまで車が入れたのであろう。
「あぁ〜〜〜着いたぞ!!」私達はここを登山口と思って10分ほど休憩した。しかしこの先5分ほど歩いたところでさらに「ピセナイ登山道入口」の標識を見た。入山ポストもある、どうやらこっちが登山口のようだ。

入山届を見ると前日に10名ほどのグループが登っていた。そして・・・「2合目付近で熊の遠吠えを聞いた」と書いてあった。「なぬ??遠吠え???熊の???」ちょっとビビリながらそのメモを見ていると、すぐ下の笹薮がガサガサと揺れた!!!振り向くとさらにガサガサと大きな音が、思わず「何だぁ〜〜〜!!!」と大声をあげた。バタバタバタ・・・・大きなエゾシカが走り去った〜〜〜ふぅ〜〜〜

落ち葉を踏みしめて

ここは昔の駐車場
登山道入口(駐車場跡)

ここが登山口だよ
登山口

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