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2007年10月20日(土)、この週末も予報は荒れ模様、以前から約束していたyamazさんとakamさんとの山行に向かうために、早くもガソリンスタンドでタイヤ交換、日勝峠を避けて三笠〜富良野〜狩勝峠を走る。曇りから雨、めまぐるしく変わる天気ではあったが周囲の紅葉が素晴らしい。「もうちょっと明るかったらね」一瞬ゾクッとするような一際鮮やかな紅葉に目を奪われた。しかしさすがにカメラを取り出す気持ちにはならない。「まぁ〜こんな天気だから、、、瞼の奥に入れておこう」などと洒落た文句を考えながらハンドルを握る。

17時過ぎに約束のホロカ温泉に到着、強い雨の中yamazさんが傘をさして迎えてくれた。早速温泉に入り〜晩餐はスキヤキ、そして山の話し、写真、花の話しで楽しい懇談が続いた。久しぶりにたっぷりと奥深い温泉を楽しむことが出来た一夜だった。

翌朝、、、宿の窓から見える軍艦山に朝日が照り付けていた。しかしあっと言う間にガスに包まれた。今回はこんな天気でも登ろうと言う約束でも無かったが、何も言わずに車に乗り込み登山口へ!西クマネシリ岳と同じ登山口である。車が一台止まっていた、どうやら先行している人がいるらしい。「夏道を稜線まで登ってピリベツ岳、そして三ノ沢を下りましょう」天気次第では西クマネシリ岳もセットで予定していたが、この天気である、西クマネシリ岳に登る意味は無い。今回のメインはあくまでもピリベツ岳だったのだから。全員合羽の上下を着てスタートである、7時10分。

荒れた作業道跡を進むといつしか川原のような状態となり、そして三ノ沢川に沿って進んで行く。何回か川を渡るが問題は無い。やがて朽ちかけた小屋を見ると土場跡は近い。

スタート
荒れた作業道跡と言うよりも川原に近い

小屋
小屋跡付近

かってはこの土場まで車で入れたそうであるが、今は作業道跡が見る影も無いから歩くしかない。時間にして30分程度である。「ここに下りて来ますから」yamazさんが左股に向かっている作業道跡を指差す、7時40分。登りは右股へ、ここからはハッキリとした作業道跡になる。「前回来た時にはすごいフキだったよね、かき分けて歩いたのに、、、さすがにこの時期だたスッキリだ」私達は2003年の6月に西クマネシリ岳に登った時のことを思い出しながら言った。

風が吹き荒れる音が聞こえていた、「これは稜線に出たらすごいかもしれないなぁ」そう呟きながらちょっと明るさを感じて前方を見上げると〜一瞬ではあるが西クマネシリ岳が目に飛び込んできた。白い、雪である、しかし誰も躊躇はしない。

土場
土場跡に出る

作業道跡
作業道跡を行く

見えたよっ
前方に西クマネシリ岳が見えて

作業道跡が大きくジグを切りながら進んで行くと、歩道入口となる。テープがつけられているから見逃すことは無いだろう、8時15分。ここでちょっと休憩、「ここからだよね、急な登りだったよね」私の言葉におばさんが頷く。
いよいよ尾根に向かって登って行く、足元に積もった雪にちょっと足をとられながら、ゆっくりと注意深く歩を進めた。

大きくジグ
大きくジグを切って

歩道入口
歩道入口

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