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そして木立の間を抜けると、、、忽然と雪庇の張り出した山頂部が目に飛びこんで来た。「あぁ〜〜〜やっと見えたぞ!!!」「これだよね、、、山頂だよね」私達は叫んでいた。もう手中にある山頂をじっくりと確かめるかのように、大きくジグを切りながら登って行く。最後は雪庇のちょっとした切れ目を狙って攀じ登る!

山頂部が・・・
雪庇の張り出す山頂部が・・・

回りこんで

11時15分、私達は大沼山の山頂に立った。スタートしてから2時間45分、初めての山はいつもそうなのだがもっと長い時間が経過していたような気がする。「やったぁ〜〜〜」私達は誰もいない山頂で大声で叫んでいた。

途中からも見えていた定山渓天狗岳が光り輝いている、、、無意根千尺高地から長尾山へと続く稜線、そして無意根山が大きな広がりで聳える。上空は雲に覆われているものの、羊蹄山や尻別岳の姿もしっかりと確認出来る。「これで青空だったらなぁ〜〜〜」「でもこれだけ見えれば、、、風だって無いし、、、最高じゃない」そんな会話を交わしながらホットコーヒーを飲みこむ。

徐々に雲が広がり始めていた。「コルまで下りてから昼食にしようか」、11時30分私達は下山を開始した。雪が降り出す前にあの急斜面を下りてしまいたい、そんな気持ちからだった。

山頂に立つ

長尾山〜無意根山
千尺高地へ続く稜線と奥に長尾山から無意根山が・・・

羊蹄山と尻別岳
右奥に羊蹄山、左奥に尻別岳が見える

山頂直下を滑り始める、、、所々ちょっとひっかかるところはあるものの、軽い雪である。急斜面は慎重にターンを繰り返しながら下る。コルに下りたってほっとひと息!思っていたよりも順調に滑り降りた。ザックを下ろしてパンを頬張る、「あとは最後の学校尾根の下りだね」そう言いながら立ち上がる。

途中少し登り返しはあるものの、シールが必要なほどではない。学校尾根の斜面も木々の少ないところを狙って下って行く。12時55分駐車地点へ!!!「やったね」そう言いながらおばさんと握手を交わす。

2007年の登り始め「大沼山」、思っていたよりもハードな印象だった。しかしその展望の素晴らしさと変化に富んだルートは無意根千尺高地に劣らない魅力がある。豊羽鉱山が完全閉鎖されたら果してここまで入って来られるのだろうか・・・そんな意味でも貴重な山行のひとつとなった!

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コースタイム(含休憩時間)

駐車地点 08:30  コル 09:40  山頂 11:15-11:30  コル 12:00-12:25  駐車地点 12:55

イメージ
無意根千尺高地と大沼山のルート、イメージ図(GPSトラックによる)

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