グングンと山頂が近づいて来るようだ、、、薄日の差す高曇りの空は山との境目をぼかして、何となく幻想的な雰囲気のようでもある。単独の男性が立っていた、どうやら山頂に着いたようである。

「どうなんだ、展望は、、、見えるのかぁ〜〜」私は大声で叫びたい衝動にかられながら目を凝らす。白い山塊がチラッと見えて来る、、、「見えたわよぅ〜〜〜」おばさんは叫んだ！！１０時５５分、なだらかな広い山頂に立った。

「おぉ〜〜〜見えたぁ〜〜〜凄いなぁ〜〜〜スゴイ」私は叫ぶ、「駄目かと思ったんですが、見えましたねぇ」単独の男性がうれしそうに言った。「２週間前には見えなかったんですよ、今日はリベンジなんです！」、「そうでしたか〜〜素晴らしい眺めですね、これが見たくて来たんですよ・・・、あっ、今日は先行していただいてありがとうございました」私はお礼を言った。

目の前には予想通りの大展望が広がっていた。真っ白な暑寒別岳周辺の山々がズラリと並ぶ、中央に暑寒別岳が大きく聳え立ち、その右後方に西暑寒岳が佇む。南暑寒岳と奥に尾白利加岳、小さく雄冬山、少し離れて天狗岳！何度も何度もシャッターを押す！！