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この日はとにかく素晴らしい天気だった。風もほとんど無く上空は青空、さすがに陽射しは強いもののそれほど暑くも無い。山頂には先行している人達の姿が確認出来た、歓声も聞こえていた。大槍の基部からニセイカウシュッペ山の山頂手前のピークを巻いて登山道は続いて行く。ここからの光景は雄大である、遠く表大雪、そして迫力の大槍を背に登ることになる。

キバナシャクナゲが一面に咲いていた、、、そしてミネズオウも・・・私はこの花を見ると大雪山の夏山シーズンの始まりを感じる。

手前のピーク
山頂手前のピークに向かって

大槍
大槍を背に登る

キバシャク
キバナシャクナゲ

ミネッち
ミネズオウ

さて、今回の山行のメインは平山への吊り尾根へ・・・いや踏破するのではなくて、どんな様子なのかと下見することだった。山頂手前のピークからハイマツを少しかきわけて吊り尾根方向へと向かった。すぐに行く手を大雪渓が阻む・・・先行している踏み跡はさすがにその雪渓を横切らずに一気に登っていた。私達もその後を追うように登った、そして登り切ると今度は急な笹斜面を下って行く。所々に雪が隠れていて足を滑らせそうになる、笹につかまりながら下りて行く。さらに大きな雪渓が待っていた、、、標高差100m強を慎重に下って行く・・・もちろん帰路ではここを登り返すことになるのだが・・・

そしてついにアンギラスのコルへと下り立った。もちろんそれは圧倒的な迫力であったが、、、小槍の彼方の表大雪もまた素晴らしい〜〜〜

一気に下る
コルに向かって一気に下る

スゴイ
コルに下り立つ

大雪
大槍から小槍へと続く尾根の彼方に表大雪の山々を望む

「さあ、いよいよだぞ、、、慎重に行こう」と声をかける、頷いて先行して行くおばさん・・・尾根は予想通りに細くそしてハイマツに覆われていた。しかし不鮮明ではあるものの踏み跡はある、ハイマツに掴まりながら、かきわけながらゆっくりと進んで行った。日頃のトレーニングのせいもあるのだろう、おばさんは快調だった、かと言って久々の山行となった私もそれほど辛さはなかった。これから始まる夏山シーズンに向けて自分の体力を確認しておきたかった。「まだ大丈夫だな・・・」私はほっとしながらおばさんに続いた。

迫る1

迫る2

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