title

時々うっすらと定山渓天狗岳が確認出来たのだが、、、もう完全にあきらめていた、、、戻り始めたその瞬間!ドラマチックな光景が展開した。

「あっ、光ってる」「おぅ〜〜〜すごい!!!」「綺麗だぁ」、、、暗い雲間から洩れたひと筋のあかりが、、、私達のすぐ後ろの樹氷だけに、まるでスポットを当てるかのように照りつけた。「はやく、早くぅ!!!」おばさんが叫ぶ、私は大急ぎでカメラを取りだし一気にシャッターを押した。ファインダー越しに少しズームで、、、思わず「綺麗だあ」と叫びながらシャッターを押す。背景の小雪舞う暗さがますます樹氷を際立たせていた。こんな自然の織り成す光景があるから・・・止められない。

わっ!!!

これだぁ〜〜〜

モンスターも・・・

これだけ見られれば、、、私達はもうしっかりと満足していた。少し下って風を避けて休憩。ザックを下ろしてコーヒーを飲もうとした時、、、上空には一気に青空が広がり、周囲の樹氷がここぞとばかりに輝き始める。西へ延びる稜線も美しい。定山渓天狗岳も青空の下に〜〜〜「ひょっとして、無意根山だって見えてるかも・・・」私はザックを置いてカメラだけを持って、もう一度登った。

きれいだったよ

定山渓天狗岳
定山渓天狗岳方面

「わぁ〜〜〜」目に飛び込んで来たのは長尾山方面へと続く、なだらかなひろがりの稜線を包みこむ、美しい雪面と輝く樹氷だった。「これは凄いよぅ」そう言いながら何枚もシャッターを押す。「無意根山も見えて来ましたよ・・・」TMさんの声が聞こえた。振り向くと雲は山頂付近に漂っているだけだった。

「もう少しだな!!!」そう思いながらファインダーを覗く、シャッターを押す・・・・・・・・・と、レンズが閉じてしまう。もう一度電源を入れて「あっ、、、バッテリーアラームが、、、」、ザックに予備を入れてはあるものの、、、さすがにまた滑り降りて登って来るのはためらうし、、、それまでこの光景が待っていてくれるのかどうかもわからない。私は賭けに出た、カメラからバッテリーを取り出し、ズボンのポケットに入れて薄手の手袋で揉むようにして暖めた。きっと低温でバッテリーの機能が低下しているに違いない、しかも今回入れてきたバッテリーはかなり前から使っていたものだから。

「新しいバッテリーを入れてくれば良かった!!!」後悔しながらポケットからバッテリーを取り出しカメラに入れて、、、スイッチオン、、、アラームは点いていたが、、、シャッターを押して見る、写った!!!ほっとしながら無意根山を見た、、、あぁ〜〜〜雲は消え去りその全容が広がっていた。

まぶしい〜〜〜

輝き〜〜〜

無意根山
無意根山

さて、下山開始だ。「私達はゆっくりですから、、、」「いや私もゆっくりです」結局TMさんも一緒に滑り始めた。私が先頭で、、、最後をTMさん。少し下ってヒョイと振り向くとおばさんがいる、いつになくアグレッシブに?攻めているようだ。それもその筈、最高の雪が待っていたのだから・・・軽い粉雪が舞い上がる、まるで転んだ後のように真っ白になりながら滑り降りる、、、TMさんもテレマークで華麗に滑り降りる・・・

スキー場跡を滑り降りた、12時45分。「私はもう一本滑って行きますから」ザックを置いてそう言うTMさんに別れを告げた。

おばさんの滑り
おばさんが滑る

滑る2
テレマーカーTMさんが滑る

コースタイム(含む休憩時間)
無意根山荘跡 07:50  無意根千尺高地 10:50〜途中昼食等  無意根山荘跡 12:45

スキーコーナーへ
HOME