おっさんとおばさんにとって今年は二つの山を好天条件で狙っていました。その一つは9月4日に登った支湧別岳であり、そしてもう一つが三国山だったのです。
2005年9月24日、二人は国道273号線を層雲峡から大雪ダムを抜け三国峠へ向っていました。上空には抜けるような青空が広がっていました。「こりゃあ良いぞおぉ〜〜〜でもまぁ念のため峠の駐車場まで行ってみようよ」なんと抜け目の無いおっさんはとりあえず峠から展望を確認してから登ろうと言うきめ細かさ?だったのでした。
トンネルを抜けて峠の駐車場へ立ち、目の前に広がる展望をしっかりと確認してニンマリ〜、ついでにトイレをすませてトンネルを戻り上川側出口から200mほど先にある広い駐車帯に車を止めたのです。早速ザックを担いで三国トンネル横から赤布に導かれるように登山道(踏み跡)へと向ったのでした午前8時25分。
【今回はリンクさせていただいているYOSHIOさんのHP「YOSHIOの北海道山情報」を参考にさせていただきました、ありがとうございました】
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トンネルの横からスタート
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沢沿いの踏み跡を確認しながら、水量の少ない沢を右に左にと渉って行きました。苔むしていたり濡れていたりでちょっと滑り易い状態でした。でも登山靴で特に支障はありませんでした。
途中に案内標識等はいっさいありませんので、事前に地形図でルートを確認しておき、踏み跡と赤布を見落さなければ問題は無いでしょう。
深い谷地形と木々に囲まれた小さな沢、まだ十分な日差しを受けることもなく、流れる水の音がやけに大きく感じ、かと言って自分達の存在がやけにちっぽけに感じ、、、そんな静寂をかき消すかのように「滑るぞっ、、、気をつけろっ」と、おっさんは叫ぶわけであり・・・おばさんは頷き前方の踏み跡を確認しながら登って行くのでした。
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標高約1320m付近で沢は二股になりました8時55分。「ちょっと休憩しようよ」ミネラル飲料を飲み干しながら地図を取り出し方向を確認して、更に踏み跡と赤布を探す「ここは右だね、これを詰めて稜線に出るんだ」。
このあたりから沢の水はどんどんと少なくなり、やがて全く流れが無くなり、それに連れて傾斜も一気に増して来るのでした。
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二股(ここは右へ進む)
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「結構キツイ登りね」「ゆっくりで良いよ、ゆっくり行こう」、やがて前方が明るくなって来て稜線が近い事を知ります。色づいた木々の葉が日差しを受けながら輝きを増し、その輝きに導かれるかのようにおばさんは登って行くわけでありぃ〜〜〜
おっさんはそんな様子をカメラにおさめながらも、「さあ、どうなんだぁ〜〜〜見えるのか、広がるのか、だ、い、て、ん、ぼ、う〜〜〜」と小声で呟いていたのです。
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稜線への登り
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