稜線をラッセル、ラッセル

尾根に取り付いて少し登って行くと、右下には木々の間から沼らしい白い雪面が見えていました。「うん、旨く尾根に登れたようだね、ふぅ〜〜〜」おっさんは地図を見ながらホッとした表情で呟いていました。
798mコブを巻くようにして尾根を進みます。「ちょっと登って・・・うん、そろそろかな、登り過ぎないように巻いて進む」おばさんは木々をかわしながら指示通りに進みます、、、「稜線に出たね!!ヨシもうひと踏ん張りだ」

コブを巻いて
798mコブを巻いて

稜線上
稜線上に出る

稜線上に出て細いダケカンバ林を通り抜け、次のコブの南側を巻いて進むと、疎林帯となり真っ白な斜面が広がりました。思わず滑りたくなりそうな斜面ですが、そのまま南側の沢へと急激に落ちこんでいるようです。
突然フワーっと少し明るくなると、周囲が輝き出す「綺麗よぅ〜〜〜」、薄日は差しているのです、しかしこの頃になると絶え間無く落ちて来る小雪、時折吹く強い風、一瞬目の前が白くなり思わず俯く!!!

「これじゃあ展望は無しだよね、まあ今日はラッセルと登りのトレーニングと言うことで・・・」「あとどれくらいかしら?」おっさんは地図を広げながら「あと・・・500mくらいだよ、もうすぐだ、、、ちょっと休もうか」、、、そう言ってミネラル飲料を飲み干すのですが、すぐに出発進行!! 結構疲れてきていたのですが、とにかく早く山頂に辿りつきたい、そんな思いだったのでしょうね。

ラッセル1

ラッセル2

しかし、この残り500mが結構長く感じたわけであり、、、山頂が近づくにつれて深いラッセルとなり・・・尾根は細くなり、南側に張り出す雪庇が行く手を阻む〜〜〜「気をつけろ、、、そこは迂回しよう」「あっちから回りこむわ」。

風成雪で起伏の出来た稜線は大変歩きづらく、避けようとしても両側は急斜面、慎重にアップダウンを繰り返しながら進みました。

ラッセル3
ラッセル、ラッセル・・・

アップダウン
起伏のある稜線を行く

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