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大平山に登った時に「来週は北戸蔦別岳に登ります」と言う帯広のyamazさんの言葉を聞き逃さなかった、「是非同行させて下さい」。予定では例年の山行通りに大雪山系を歩くつもりだったのだが、日高の山となるとなかなか私達だけでは足が向かない。しかも一度は登りたいと思っていた山だった。yamazさんから快諾をいただき〜〜〜念入りにルート検討から始める、そして装備はどうしようか〜食料はどのくらい?〜前夜の宿泊は?等準備を重ねる、これがまた楽しい。

今回も一緒に登るkoyaさんも含めてメールでやり取りをしながら、、、前夜は日高道の駅に車中泊。翌朝2007年7月1日早朝、国道274号線から千栄の千呂露橋を渡り右折、やがて舗装が途切れて林道へと入って行く。上空は曇り空、雨は降っていないものの暗い林道はことのほか長く感じる、いや実際長い林道走行となるのだが、道路状況はまずまず、普通車でも問題は無い。事前に日高森林管理事務所から借用した鍵で途中のゲートを通り抜けた。

やがて二岐沢出会いのゲート前に到着、ほっとしながら準備をして、午前5時05分ゲートの横を抜けて林道へと入って行った。この林道は北電の取水ダムまで約3.1km、途中多少のアップダウンはあるもののおおむね平坦で単調な林道歩きだ。道路脇に咲くミヤマハナシノブを見つけて「まだ開いていないね、帰りに写しましょうよ」そう言いながら良い株に目星をつけておく。

約1時間弱で取水ダムに到着した。北戸蔦岳登山口と書いた標識を見ながらまずはちょっと休憩〜6時15分二岐川の左岸沿いの踏み跡(登山道)に入って行く。

ゲート
二岐沢出会いのゲート前

取水ダム
取水ダムへ到着
 

いよいよ・・・
左岸沿いの登山道に入る

登山道と言っても踏み跡程度である。ただ所々に赤布が下がっているので注意しながら進めばあまり問題は無い。やがて広い河川に出た。このあたりから登山道はかなり荒れて来る。大木や大小の岩石に阻まれながら進んで行く。ちょっとした高巻き箇所にはしっかりとしたフィックスロープが固定されていた。しかし足場自体はかなり軟弱なところもあり注意しながら慎重に進んだ。川原に下りて飛び石づたいに渡渉する、今回は水量は少なく沢靴の必要は無かった。見上げる高さの名も無い滝が美しい〜

沢沿いに
二岐川の広い川原を行く

ちょっと緊張
フィックスロープにつかまりながら

飛び石
飛び石づたいに

滝
見事な滝

標高1000mを超えたあたりだろうか〜前方の沢が雪渓で埋め尽くされていた。奥には滝が見えている。最初の雪渓はそこそこ頑丈?そうであったが、次の雪渓はちょっとやっかいだった。いかにも崩れそうな雰囲気である。そして【シュルンド】いわゆる雪渓と岩壁の境にできる割れ目が目立ち始めていた。yamazさんもそのHPの中で「一番緊張した箇所」と報告されている。yamazさんが先頭でゆっくりと進む、、、「離れて〜〜〜もっと右に寄って〜〜〜」私は前を進むおばさんに思わず声をかけていた、慎重に一人づつ離れながら進んで行く。雪渓を抜けて右手の尾根に取り付いてホッとする。

スノーブリッジ
雪渓を慎重に進む

ちょっと怖い

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