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火山灰の登山道を登って行く。天気の良い日には素晴らしい展望に目を奪われながら登って行くことになるのだが、、、視界の悪い日には本当に怖い山だと思う。大沼方面への分岐からの岩の転がる斜面だって、岩にペンキは塗られているもののちょっと不鮮明だし、稜線に出てからも踏み跡を見逃すことだってあるだろう。まして火山灰地の登山道は視界不良ともなるとかなり不明確になってしまう。下山時にも方向に注意しないと迷い込むことになるかもしれないし〜〜〜

この日はとにかく素晴らしい秋の空が広がっていた。視界は良好、鉱山跡方面にカメラを向けてズームする、、、「わっ!!!」思わず叫びながらふらつく〜〜〜遮るもののない稜線は凄い風だった、しっかりと足元に力を入れていないと飛ばされそうだ。山頂もニセコアンヌプリも見えている。もう降りて来る人たちもいる、、、すれ違っても軽く会釈する程度、声を交わすよりも風を交わす?ことに専念することになる。

登り

鉱山跡の紅葉
鉱山跡付近をズームで

山頂へ向かって
山頂へ向かって

午前8時35分、イワオヌプリの山頂に立った。ニセコアンヌプリが一段と近くに聳える、その左にチラっと姿を見せているのは羊蹄山なのか〜〜〜残念ながらイワオヌプリからはその全容を見ることは出来ない。記念写真を撮るまでも無い、とにかくこの強い風を避けて、、、と〜少し戻って大きな岩陰に体を隠して休んだ。

コーヒーを飲み干す・・・・「何年ぶりだろうね〜〜〜この山は」「うん、二人で始めた登山としては原点に近いね、ツアーで雨竜沼湿原に行って〜じゃあ山に登ろうかでアンヌプリだろう、そして翌日このイワオヌプリに登ったんだから」「そうね、それからよね〜私達の山の原点なのよね」

山頂へ1
山頂に立つ

山頂へ2
ニセコアンヌプリを見て

そんな感慨?にふけりながらも、強い風に押し出されるように〜すぐに下山を開始した、8時50分。クレーターを一回りするように降りて行く、、、クレーターの淵から岩の転がる斜面を降りて行くとようやく風が無くなって〜〜〜またあの小イワオヌプリからニトヌプリにかけての紅葉が広がる、、、気持ちの良い下山だ。大沼方面への分岐付近でもう一度写真を撮っていた。「ほんと綺麗ですよね」すれ違う人たちと言葉を交わした。

9時40分、駐車場に戻った。すごい、人、車、、、団体さん、、、もうびっしりである。早々に装備を解いて車に乗り込んだ。

下山
下山開始

下山

コースタイム(含休憩時間)
五色温泉休憩所前駐車場 07:20  イワオヌプリ分岐 07:55  イワオヌプリ 08:35-08:50  駐車場 09:40 

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