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肩分岐からの主稜線歩き、それはもう「花の百名山」に相応しく花々のオンパレードである。ヨツバシオガマから始まり、コマクサ、エゾヒメクワガタ、、、群落をなすチングルマやエゾノハクサンイチゲ等々〜〜〜とにかく見事である。私達の今回のお目当ては「コイワカガミ」だった。おばさんは今年の6月にオロフレ山でイワカガミを見ている。それよりもちょっと小ぶりのコイワカガミ、早速見つけて歓声をあげた。

「○○が××付近に咲いていましたよ」早くも下りて来た人が親切に教えてくれた。「デジカメでも撮れそうですか」「えぇ〜登山道のすぐ脇に咲いていますから・・・」そんな会話に足取りは一段と軽くなった。

コマクサ
コマクサ

エゾヒメクワガタ
エゾヒメクワガタ

エゾコザクラ
エゾコザクラ

エゾルリソウ
エゾルリソウ

コイワカガミ
コイワカガミ

エゾツツジ
エゾツツジと花後のチングルマ

チングルマ
沢を埋め尽くすチングルマとエゾノハクサンイチゲの群落

花の写真撮影に夢中になっていた。湧き上がる感じのガスがちょっと気にはなっていたものの・・・やはりファンダーを覗いていた、、、足元の花々を愛でていた。ふと山頂方面を見上げた「あれっ、ガスがかかってきたぞっ!」先に進むおばさんには聞こえてはいない。しかし山肌に沿うようにして確実にガスが上がって来ていた。時に一面真っ白になり、かと思うとうっすらと山頂を感じ、、、やがて青空が見え・・・・・しかしまたガスに包まれて〜〜〜そんな繰り返しが続いていた。風は相変わらず結構強い、、、ゆれ続ける花々〜〜〜花の終わったチングルマの羽毛状の果穂が揺れ続ける、、、「止まってくれぇ〜〜〜」カメラのファインダーを覗きながら叫んだ。

ガスが・・・

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