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「この時季の坊主山って・・・きっと花がいっぱい咲いてるんじゃない〜」ネット友である山ちゃりさんのブログを見ておばさんは言った。展望はもちろん良い山なのだが、何と花の山でもあるようだ、しかも登り1時間程度とお手軽でもある。坊主山には過去2回登っていた。最初が2年前の11月、ちょうど山頂で山ちゃりさんと初対面となった。以降今でもネットでのお付き合いが続いている。2度目は昨年の1月、山スキーでの登頂だった。

2006年6月18日午前10時15分、私達は坊主山の登山口を出発した。ちょっと高曇りの空模様だが陽射しを感じるこの時期としては蒸暑い日であった。登り始めのちょっと急な斜面に早くも汗が噴出す。

急な登り・・・

カラマツ林
カラマツ林に囲まれて

カラマツ林に囲まれてのんびりと歩いて行く。もうほとんどなだらかな、、、メロウな登山道が続くのだ。「ミ〜〜〜ン、ミ〜〜〜ン、ミ〜〜〜ン・・・・」あたり一面にセミの声が響き渡る。おばさんが「うるさいよ〜〜〜っ!!!」と叫んでももちろん一向におさまることは無い。私も「うるさいど〜〜〜っ」と叫んでみた・・・

汗が滴り落ちる、、、ミネラルドリンクを飲みながらゆったりと休憩する。この日の坊主山には私達以外は誰も登っていなかった、もう貸し切り状態である。「スミレの葉がすごいわよね、きっと早い時季にはいっぱい咲いてるんだよっ」おばさんはそう言いながら先を進む!
「あっ、ハクサンチドリよっ、、、こっちにも、、、ほらあっちにも・・・」登山道脇にはハクサンチドリが咲き乱れていた。私はカメラを構えながら右往左往・・・濃いピンク、淡いピンク、咲き始めの蕾・・・いやとにかくいっぱい咲いていたのだ。

そんな花々を撮りながらほっとひと息つくころ、坊主山の山頂部が見えて来る・・・

新緑が美しい
新緑がまぶしい

坊主山
坊主山山頂部が見えて来る

やがて遠くに小さく坊主小屋が見えて来る。私はこの付近からの光景がたまらなく好きだ。幼いころに読んだ絵本に出てくる光景がダブって脳裏を駆け巡る。小屋へと続く路はそんな過去の記憶へのプロムナードなのかもしれない。
「わっ、、、見えてるよっ」おばさんが叫ぶ、過去2回の山行で見られなかった夕張岳が広がる。「やったね!!」私はうれしさをかみしめながらシャッターを押していた。小屋の前を通り過ぎると山頂へと続く路が続く。

小屋が見えて
小屋への道程は心地良い

坊主小屋
坊主小屋

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