雪渓を登る(8合目〜9合目)

8合目を過ぎた地点で登山道は大きな雪渓に消えていました。さあ、いよいよ急斜面の雪渓を登って行きます。雪は柔らかく、ステップもある程度刻まれていますので、慎重に登れば問題無いでしょう。ただ足を踏み外すと非常に危険であり、滑り始めると恐らく止めることの出来ない滑落状態となるでしょうし、雪渓は100m以上もずっと落ちこんでいるわけであり・・・
安全を期して簡易なアイゼンを装着して登るのも良いかもしれません。ここが一番危険と思われる個所でした。

雪渓を登る

雪渓を登り切りふ〜〜〜っと一息つきました。もう9合目は近い筈です。それにしても暑い、気温はさほど上がっていないのでしょうが、風が無いのでよけいそう感じるのでしょうね、いや事実汗は止まらずに吹き出てくるのです。

「もう出たぁ???」YAMAちゃんが先頭を行くおばさんに声をかけながら登って行きました。「出たよぅ〜〜〜」ひぇ〜〜〜一向はついに樹林帯を抜けました。そして一気に開ける展望???は無く、でも時折青空も覗く比較的おだやかな空模様でもあり、、、足元に咲くイワベンケイに見とれながら大休止!

イワベンケイ
イワベンケイ

9合目
9合目

9合目が避難小屋分岐です。もうきつい登りはありません。さすがにここまで登ると風も出てきて、蒸し暑さからも解放されました。羊蹄山の大きな山肌を実感しながら1歩1歩雪渓に向かって進んで行きます。

登山口を出発してもう既に6時間が経過していました。でも今日の一行には経過時間は問題ではありませんでした。時間がかかっても確実に避難小屋まで着けばOK、そんな山行だったのですから!

避難小屋方面へ向かう
9合目から避難小屋へと向かう

「あらっ、このスミレは???何かちょっと変ってるわ、ツボスミレに似ているけど、こんな高山には咲かないし」最近すっかりスミレ探しにハマっているおばさんが見つけました。
ツボスミレの花よりもちょっと大き目で、確かに印象がちょっと違うのです。「まあ、撮っておくかい?」おっさんは疲れきった体にムチ打ってシャッターを押したのでした。

ウスバスミレ
ウスバスミレ

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