2003年2月8日(土)午前9時、一行は白銀荘前駐車場にいました。 koyaさん、countrymanさん、そしておっさんとおばさん、なんと2日(日)と同じ顔ぶれが同じ場所に立っているわけであり、そして今日は十勝岳スリバチ火口壁あたりまで登って、十勝岳山頂部や美瑛岳を見ようという企画だったのでした。 もちろん天気予報は晴れ「今週もまた素晴らしい十勝連峰が見えたりなんかしたら、他の人達に怒られるよねぇ、、、えへへへぇ〜〜」などとイヤミな言葉を交わしていたのです。 さて9時20分準備万端出発進行です。針葉樹林帯を抜けると目の前に十勝岳の山裾がどーーんと広がります。 前回登った三段山もくっきりと見えています。 「いいよーーーいいねぇ、今日はこれからくっきりと晴れるんだから」等と自信たっぷりな一行だったのですが、この「自信」いや「ジシン」いや「地震」が今回の山行に及ぼす多大なる影響など微塵も考えていなかったのでした。 |
前方には三段山が |
さて、沢を渡ったころからだったでしょうか、遠くからヘリの音が?「ええーーーっ、冗談でしょ! 今日はないよね、いくらなんでも2週連続ヘリはないでしょう」 そんな一行の声を打ち消すかのようにヘリコプターの音はどんどんと大きくなり、やがて三段山付近を大きく旋回しはじめたのです。「また、なにかあったのかなーーー」、 ブルブルブルルーあらら、今度は違う方向から別のヘリが飛んできました。「なぬーーーっ?」そしてそのヘリはどんどんと一行に近づき、そして上空を通過して十勝岳へ、噴煙の上で旋回しているようです。 「そう言えばさっき下で十勝岳から火山性微動を感じたという情報を聞いたっけ」とkoyaさん。上空にはどんどんとヘリが集結してきました。そして次から次へと噴煙の上を通過しては旋回、また通過、ホバリングと乱舞状態となったのです。 「まあ、もし入山禁止とか危険な状態とかになれば、当然なんらかの連絡がはいるでしょうね」と当面はそのまま進むことにしました。 |
噴煙を見ながら進む |
前方に十勝岳避難小屋が見えてきました。 この頃から足元にはちょっとした変化がありました。このちょっとした変化が実に気持ち悪く「ガリッ、ゴリッ」という音とともにスキー板が岩に乗り上げるのです。岩石にはうっすらと雪が積もっていて、注意して歩いていても数回は岩を踏むことでしょう。これで雪が少なくなればもう悲惨ですね! |
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ヘリの動向を気にしながらのんびりと歩いて10時40分避難小屋到着です。とりあえず休もうと中に入ってみました。中には結構雪が吹きこんでいましたね。このあたりの天候のすさまじさを感じました。 |
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