真簾沼〜山頂へ向かう

さて少しキツイ登りを乗り越え、木々の間から沼がチラホラと見えてきました。期待に胸が膨らみます。「今頃の真簾沼(マミス)ってどんなんだろうねぇ〜〜〜今日なんか結構良いんじゃないの」おっさんはカメラを手にしながら足早に進みはじめたのでした。

9時30分沼に到着です。もちろん人っ子一人いない沼は、意外と明るく開放的であり、大きく広がる湖畔を見ていると、目には見えない天使たちが水遊びをしていたりする様子が浮かんできたりもするのです。

真簾沼
明るい真簾沼

「万計沼よりもなにかホッとしてしまうね、でも夕暮れなんかはまた一段と様相が変わるんだろうね」おっさんはいつになくマジメな語りを続けていたのです。

振り返るとおばさんはすでに沢地形を登りはじめていました。急斜面にゴロゴロと大きな石が転がっていて、しかも雪がちょっと積っているものですから、結構滑りました。「下りる時は注意よね」「おおっと〜〜〜」ズルーリ、、、おっさんは懸命に堪えました。

滑るぞ〜〜〜

この斜面を過ぎると前方には山頂が見えてきます。でもまだまだ、、、かな、、、そうでもありません。一旦ちょっと下って少し登れば、やがて札幌岳縦走路への分岐に到着します。

さあ、山頂はもうすぐです。途中木々の切れ目から札幌岳がくっきりと見えていました。「いいんじゃないの〜〜〜今日もニコニコ晴れマークだよ」おっさんのボルテージが上がってきました。

札幌岳がくっきりと見えて
札幌岳がくっきりと見えていた

凍てついた木々が日差しで輝き、それは融けてパラパラと落ちて来るわけであり、かと言ってハイマツはまだ真っ白く凍っていて、、、そんな情景の中を登りきり、

凍てついたハイマツを横目に

登山ものがたり

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