無意根千尺高地から長尾山を目指して・・・
あぁ〜〜〜ラッセルに悲鳴をあげたぁ〜〜〜


2004年1月17日(土)、前夜9時過ぎに急遽決めた山、、、それは無意根千尺高地〜長尾山でした。
今シーズンは雪が積るのが遅くて、まだ樹氷きらめく世界を見ていないおっさんとおばさん、天気予報を見て、いてもたってもいられずに、無意根山荘跡に立ったのです、午前8時!

「あっらら、誰も登って無いよぅ〜〜〜、トレースないよぅ〜〜〜、って事はラッセルだよぅ〜〜〜」
ここで二人は半ば長尾山をあきらめ、無意根千尺高地を目指してスキー場跡を登り始めたのです。

今日は朝から良い天気です、この分だとまずまずの展望が期待できるでしょうね、エヘッ等と本来であればニンマリするおっさんなのですが、一気に積った雪のラッセル、それは困難を極めることが予想され、しかも今回は二人旅、それはそれはおっさんにとってもおばさんにとっても負担が大きい山行となることは目に見えているのです。

スキー場跡を登る
スキー場跡を登る

そんな予想される困難を振り払うかのように、8時23分おばさんは進みました。前方に輝く日差しを受けながら、真っ白な斜面に自分達のトレースを描いて行く、文章だけを読むと「いいんじゃないの〜〜〜ステキじゃない」なんて思われるかもしれません。

確かにそうなのです、それはたまらなく美しいのです、外から見るとね。しかし現実は・・・・・、雪は軽いのですが歩を進めるたびにズズッと沈む感覚であり、それは歩きずらく、おっさんとおばさんに大きな負担となって襲いかかってきたのでした。

スキー場跡を登りきり、ちょっと下って林間へ、、、更に進むんで尾根への登り、おっさんのデジカメは唸り声をあげていました。ん??なんで??はい、前夜○○バシカメラからデジカメを買ってしまい、今日がその試し撮り、もちろんマニュアルを読む時間はほとんどなく、今回はオートでの撮影に専念することにしたのです、、、やっと400万画素の仲間入りです(^_-)v 

青空と真っ白な斜面を進むおばさん、そして雪面に写る陰、このコントラストはおっさんの脳裏に写る最高のシナリオでした。「プシュワッ!!」シャッターのきれる音です。

ラッセルだぁ

そんな光景に酔いながら汗ビッショリで尾根に上がって小休止。ゴクゴクとミネラル飲料を飲んでふ〜〜〜っと一息。

「あっ、誰か来るよ!」おばさんが叫びました。一人の男性がザクザクと登ってきます。「どうも、どうもありがとうございました、今ラッセル代わりますから〜〜〜」オホッ、、、おっさんはニンマリ、これでまた長尾山が見えてきた?・・・

その男性はラッセルを交代するやいなや、、、シュワシュワと進んで行きました、そしてあっという間に二人の視界から消えてしまったのです。「す、す、すごいなぁ〜〜〜た、た、ただものではないぞぅ〜〜〜」おっさんは感謝と驚きでそのトレースを拝借しながら進んで行ったのです。

ラッセルその2

いっやあ〜〜〜良い天気です、透き通った青空、風は無く、、、たまらずアウターを脱いで進むおばさん!しばらくは順調な登りが続いたのでした。
「しばらくは・・・」という事は、この「順調さ」は、ずーーーっと続くわけでは無いことを示唆しているわけでありぃ〜〜〜「ん???違うなぁ〜〜〜その方向は違うぞ」おっさんはそう呟いて先行するトレースから外れました。

「まあ、そのうち一緒になるんじゃないの・・・」と思って進んだのですが、しかしそのトレースは一向に近づかず、むしろ離れていっているようであり、、、「あっちは沢だぞっ!!」、あきらかに先行する男性は沢に向かっているわけで〜〜〜
そうなれば、、、あぁ〜〜〜二人のラッセルはまた続くことになったのです、「長尾山〜〜〜さようならぁ〜〜〜」

小さなアップダウンを越えて、ちょっとした急斜面をターンしながら登って行きます。深雪でのターンは慎重です、、、転ぶと起きあがるのが大変ですからね〜〜「そうそう、そこで右足の重心を移して、、、左のストックは、、、足を下ろして、、、」おっさんのウルサイ叫び声があたりに響き、もちろん二人はすっかりとゼイゼイモードであり、、、

ちょっと休んでふっと振り向くとまた一人の男性が登って来ました。「どうもありがとうございました」と言って進んで行きます。おっさんとおばさんは何の遠慮も無く先を譲ったのでした。そして程なくもうひとりの若い男性にも、どうぞどうぞ・・・

「でもねぇ〜〜〜なんか一番乗りで苦労して登ってきて〜〜〜どんどんと追い越されて〜〜〜山頂は後からってのも、、、ねぇ〜〜〜」おっさんはちょっと残念な思いをしていました。

ラッセルその3

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