あれれ、雪が、そして??足跡・・・

桜山へ向かういくつかのコブを乗り越えて、いよいよ桜山(950.5m)へ向かいます。

このあたりから登山道には雪が積もっていて、「なんのこれしき、まだまだ」とおっさんとおばさんは快調に進むのでした。

前方にはこれから山頂へ向けて進む稜線がクッキリと見えていました。
それはなだらかに目的地へ続く道しるべのようでした。でもそれは果たしてなだらかなのでしょうか?



国境稜線
桜山(左)から続く佐幌岳(右)への稜線

急斜面の登り「あれっ??この足跡なあに??」おばさんがちょっと怪訝そうな声をあげました。「これはエゾ鹿だよ、うん」

傾斜がどんどんきつくなり、それにつれて足跡も大きくなりだし、
「これって鹿じゃ無いよ・・・」「いいーーーや、鹿、エゾシカ・・」おっさんは自信なさそうに答えたのです。

わっせわっせと急斜面を登りきり桜山へ到着(8時54分)。
さてここで一服と思いきや、なんとなくそのままグインと進み、佐幌岳への稜線を確認しながら、

それにしても足跡は依然続いていて、結構大きな足跡となり、そしてついには雪面に血のあとがあーーーああーーーー!!
「これってーーー」「これって、あ、あ、あのーーー鹿が熊に襲われたのかなあーーあーーーブルブル、でも熊の足跡ではないぞーーー」そして二人の足並みは益々早くなり、無口になり、人恋しくなり・・・・・・・トホホホ!!

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