エゾオヤマリンドウ

エゾオヤマリンドウ、それは青い花びらを散りばめ台地を彩るわけであり、その鮮やかな色合いが何故か寂しさを感じさせ、秋の訪れを受け入れてしまうのです。

「すごいわねぇ〜〜〜先週あたりがピークだったかもしれないけど、、、まだこんなに咲いているなんて・・・待っていてくれたんだわ」エゾオヤマリンドウの花に囲まれながら、おばさんはそう呟いていたのです。

エゾオヤマリンドウ その1

おばさんはゆったりと台地を歩きながら花を楽しんでいました。おっさんは写真撮影に余念がありません、ふとシャッターから手を離しておばさんを探しました。「あれっ??あれはキタキツネ???」なんとおばさんのすぐ近くでキタキツネが休んで?いたのです。

「ほらそこにキタキツネがいるよ」おっさんの声に、おばさんとキタキツネはちらっとお互いの存在を確かめたのですが、、、
「あらそうね・・・」と言っておばさんはまた花を楽しみながら歩きだすわけであり、キタキツネも決して媚びることもなく「まあ好きにすれば・・・」とでも言いたげに、気だるい表情で座りこんでいるわけであり、それはなにか自然の中に溶けこんだ共存などとでも言えるような光景でもあったのでした。

このキツネさんはこの台地の主なんでしょうかね。

キタキツネとおばさん
キタキツネとおばさん

淡い色合いの花や、鮮やかなライトブルー、その筒状の花びらの中に入りこんでいるハチ、台地という大きなキャンバスにエゾオヤマリンドウで描かれた光景は、実に心地良くせまるものがありました。

エゾオヤマリンドウ その2

エゾオヤマリンドウ その3

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