沢を渡り急斜面の尾根を登る

小さな沢を渡り、ちょっと急な斜面を登ると、しばらくはなだらかな樹林帯を進みます。ほとんど風も無く静かでムード満点、しかしさすがにお花さんは見当たらず、ちょっと落胆しながら進むおっさんの足取りは重く、「休憩しよう」とおばさんをひきとめ、汗を吹きながら息を整えて重く感じるザックを担ぐのでした。

沢を渡る

樹林帯が過ぎる頃からどんどんと傾斜がきつくなってきて、いよいよ尾根歩きも佳境?を迎えたことを知り、しかしそれにつれて展望はどんどんと広がり、噴火湾に囲まれた眼下の室蘭市外を見下ろすと、思わず「お〜〜〜っ」と声をあげ、駒ケ岳が意外と近く大きく見えることに驚きの声をあげ、、、

一面の笹斜面は日差しを遮ることもなく、上空にはまるで夏空を思わせるような真っ白な雲と青空、「いよいよ夏山シーズン到来」を思わせるのに十分な環境となってきたのです。

笹斜面を登る

高度が上がってくると登っている急斜面と対比するかのように、山頂から続く尾根が大きく広がりを見せて見事な構図を描くわけであり、それは湧きあがる雲に少しも不安を(天候悪化)感じさせない光景でもあるのでした。「いいぞ〜〜〜こりゃあ、いいぞ〜〜〜でも暑いなぁ〜〜」

上空に注目して登ると、「もう少しだ、もう少しで急斜面を登りきる」ように見えるのですが、これが結構続きますので、ここは辛抱のしどころです。そんな辛さを忘れるためには時々振り返って眼下の展望を楽しむことでしょうね。

山頂方面

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