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2003年7月12日(土)午前7時30分、私達は大雪山緑岳の登山口にあたる、高原温泉前駐車場に立った。
今回はyamaonさん、そして九州からはるばるyukuちゃん、さらに急遽参加のdaimajさんとの山行である。予定ルートは「高原温泉〜緑岳〜白雲岳避難小屋〜付近散策〜避難小屋キャンプ指定地テント泊〜白雲岳〜小泉岳〜赤岳〜銀泉台」、表大雪の展望とお花を満喫しようとの計画であった。

yukuちゃんには事前に縦走装備、北海道の山環境、雪渓情報、登山計画書等をメールしていた。yukuちゃんにとって、この日の山行にむけて日々トレーニングを重ね、大雪山の展望とお花に胸をときめかせてのスタートとなったのである、午前7時45分。

出発準備しかしその期待もむなしく上空はどんよりとした曇り空、yukuちゃんのザックにぶら下げられたてるてる坊主もどこか寂しげなのだ。

結構設置されている階段の多さに驚きながら、急斜面を登って行く。
やがておばさんの声が響き渡る「yukuちゃん、この花は○○だよ! あーーーこっちにもホラホラ」yukuちゃんはカメラを抱えて写真モード全開だ。写しては花の名前をメモする、しかしそのメモが無駄になることは目に見えていた、まだまだお花モードは始まったばかりだから・・・
yamaonさんも「これは△△ソウ・・・あれはミヤマ××・・・そうでしょう?」私は頷きながらちょっと修正を加えて答えた。

急斜面を登りきると一気に展望が開けて「見晴台」に到着だ8時20分。しかし天候はいっこうに回復する気配はなく、高根ガ原の稜線は深い雲に包まれたままだった。

ちょっと俯き加減にザックを下ろして休憩、スペースを空けてくれて出発しようとされていた御夫婦、「あの〜〜インターネットの・・・やはりそうでしたか、毎週楽しみにしています、頑張ってください」札幌の○さんから突然の挨拶をうける。
すっかり恐縮してしまい「あらーーーそうでしたかぁ〜〜〜見ていただいてーーーーありがとうございます。こちらこそ宜しくお願いします」、私はすっかり取り乱して頭を下げたのだった。

見晴台から20分ほどで第一花園だ。ここから第二花園にかけては大きな雪渓が待ち構えていた。もちろんyukuちゃんにとっては初体験である。
「うわーーーっ、雪渓だぁ〜〜〜」そう叫びながらも慎重に歩を進め始めた、まるでその感触を楽しむかのように・・・「この程度の雪渓なら心配は要らないな」ほっとしながら私も後を続く。

雪渓を進む

私とyamaonさんのザックにはテント、おばさんとyukuちゃんのザックにはシュラフ類、皆それ相応の重量になっている。
久々の縦走装備である、私は腰に食い込んでくる重さに悲鳴をあげそうになった。とにかくゆっくり登ろう、一歩づつ確実に・・・お互いそう言い聞かせながら進んで行く。

長い雪渓を終え、急な崩壊地を注意しながら登るとハイマツ帯となり、いよいよ花が目立ち始める。もうyukuちゃんの手にはメモが無い、次から次へと登場する花模様にカメラを向けるのが精一杯だ。

写真モードのyukuちゃん

ペースも一段とゆったり、、、コマクサがメアカンキンバイと共に咲いていた、私もカメラを手にした。

コマクサ
コマクサ(ケシ科)とメアカンキンバイ(バラ科)

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