やがて西峰分岐へ到着9時25分、ここでちょっと休んで山頂方面を見ると、ああぁぁ強烈な風でハイマツがゆれています。「ううーーーん、こりゃあしんどいぞぉ」おっさんとおばさんは覚悟を決めて進みました。 |
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さあさあ、ここから山頂までの約20分、 すごいのなんのって、ビューーーーーッツ、、、ビビビビビューーーッツ!!「あああっ、、〜〜」思わず飛ばされそうになり、必死にふんばります。ビビビーーーッツ、ビューーーッツ、、、「オレーーーーーッ」、そんな風との戦いで、ふと振り返ると西峰がくっきりと聳えたち、そんな背景を抱きながら登っていたんですねぇぇーーーーー。 |
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でもでも相変わらず風は強烈であり、これでもか、これでもか、と吹き荒れます。 「なんだこりゃーぁぁーーー」おっさんは大声で叫びました。でも全く聞こえません、、、「チックショーーーー」、おばさんの帽子も飛ばされそうです、 必死にもがきながら登って行きます。そしてそして山頂へ、9時55分でした。 いつもなら「ヤッターーー」とか言いながら「記念写真でハイポーズ!」なんてところですが、この日ばかりは違いました。とてもそんな余裕は無いのです。 とにかくスゴイ風で、体を支えているのがやっと、山頂の岩にへばりつきながらの記念写真、撮影するおっさんも必死です。「おおーーーーー、こりゃあぁぁーーーひどいぞーーーーぉぉ」思いっきり叫んだおっさんでしたが、あっさりと風の音にかき消されてしまうのでした。 頂上滞在時間10分と言う短時間記録?を作った二人は、体を低くしながら、まるで這いつくばるようにやっと西峰分岐へ戻ったのでした。ふーーーっ、しんど。 |
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「待ってろよーーー来年こそ西峰ともども登りに来るからなぁ〜〜」おっさんは悔しそうに叫んだのでした。 ああ、、、今年もダメだったなぁぁ〜〜、おっさんとおばさんはとぼとぼと下山したのです。12時05分登山口到着です。 さて、これで物語は終るのでしょうか? みなさんは「へっへっへぇぇ〜〜、遂におっさん達は敗退登山かい、、へっへへぇ」と思うでしょう。そうです、誰でもそう思いますよね。 それでは次のページをご覧くださいませーーーっ!! |
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