並河岳コルで無念の撤退

山頂稜線の北側には大きく雪庇が張り出していました。一行は足元に注意しながらそのまま稜線を進み、まわりこむようにして並河岳へのコルへと滑り降りていったのです。

山頂稜線から滑り降りる
山頂稜線から滑り降りる

コルへと向かう広い斜面、おばさんは気持ち良さそうにスーーッと降りて行きました。「くっそう〜〜〜これで青空だったらなぁ〜〜〜」おっさんは落胆気味におばさんに続きました。

コルへと向かう
並河岳のコルへ向かうおばさん

11時20分、並河岳のコルへ! 目の前にはドッカと並河岳が立ちはだかります。冷たい風が吹いていました、小雪まじりでした、上空を見上げました、、、とても天気は回復しそうにもありません。あと30分も歩けば山頂に立つことが出きるかもしれません。

コルでスキーを外してコーヒーを飲みながら「どうします〜〜?・・・登ってもねぇ・・・展望も無いしねぇ・・・」もう誰もこれより先へ進もうとは思っていませんでした。

11時33分、撤退開始です。帰路はコルの高度を保つように、喜茂別岳を巻きながら下山開始、途中風当りの弱い場所で30分ほど昼食タイム!
「まあ、途中撤退だけどさ、喜茂別のピークは踏めたんだし、良かったんじゃないの」そんな言葉で慰め合いながらパンを頬張るのでした、グスン!

電波塔まで降りて林道を少し進んだところで、シールを着けました。小さなアップダウンの連続なのですが、疲れた(気落ちしたと言う表現の方が当てはまるかも・・・)一行の足取りにはシール無しでは負担が大き過ぎたのです。

中山峠へ着くころには一段と雪が強く降り始めました。「あそこで戻って良かったんじゃないですか・・・」koyaさんはそう言っておっさんを慰めてくれたのでした。

こうして3回目の喜茂別岳行も、おっさんにその展望を隠したまま終わりを告げたのです。

肩を落として林道を歩く

コースタイム(含休憩時間)
ブランク
中山峠 07:45  電波塔 09:00  喜茂別岳 10:50  並河岳コル 11:20-11:33
途中昼食 30分  電波塔 13:10  中山峠 14:15

喜茂別岳〜並河岳(途中撤退)のGPSトラックはこちら

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