あぁ〜〜〜遂に延々と続く急登が始まったぁ

710m二股付近にはまだ雪が残っていた。この雪は結構曲者であり、下がポッカリと抜けているのだから・・・先頭を進むkoyaさんが慎重に状況を確認しながら進む、足で雪を崩したりしてみる。
ここは右の直登沢を進むとほどなく尾根とりつき地点となる筈だ。私はいよいよ迫る急登への挑戦にちょっとウンザリしながらも歩を進めた。

710m二股付近
710m二股付近

たっぷりと雪の残る沢を登って行くと、左の木の枝に沢装備がくくりつけられていた。尾根とりつき地点へ到着である8時35分。
ここで沢装備を解いて夏靴に取り替え、少し休憩していよいよ山頂へ向かって出発することとなった。

尾根とりつき地点へ
尾根とりつき地点へ

9時ちょうど、幾分軽くなったザックを背にいよいよ尾根を登り始めた。数回小さくジグを切ったあと・・・もうそれからと言うもの一切妥協を許さない一直線の登りが始まったのだ。

小さくジグをきり

とにかく息をつく暇が無い登りなのだ。見上げればkoyaさんやおばさんが登っている姿が見えるのだが、、、普通の視線では次の足をおく場所だけを見る格好となり、まわりの木々や笹をつかみながら、まるで攀じ登るかのような延々と続く急登だったのである。
尾根にとりついてから国境稜線までの標高差約600m強、平均斜度は30度を越えているだろう!思わず「約束が違うじゃないか〜〜〜こんな、こんな〜〜〜休みも無く〜〜〜」私はついついぼやいてしまう、後ろのcountrymanさんも喘ぎながら登って来る。

それにしてもキツイ、苦しい、尾根にとりつき少し登ったらちょっとなだらかな場面もありかな?と期待していたのだが、そんな甘い考えは全く受け付けられず?「こりゃあ下りは大変だぞ・・・」などと早くも下山の心配までする始末。

「休憩しますかぁ〜〜〜」そんなkoyaさんの声が天使の囁きに聞こえるから不思議だ???そんな時にはとにかくミネラル補給が重要である。水やお茶、スポーツドリンク等をこまめに飲む。チョコレート等の行動食も忘れずに・・・

急登は続く

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