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「神威岳」それは私達にとって、今年の目標の山のひとつであった。中日高に在る山々で自分達が登れる最高峰はこの山であると思っていたし、沢沿いを進んであの屈指の急登に挑んでみたいという気持ちもあったからである。

昨年登ってはいたが展望を手にしていないkoyaさんからのお誘いに、当初は5月下旬を予定していたが、天候とスケジュール調整で、万全を期しての山行となった。
おばさんはこの急登への挑戦を前に、毎日のように近くの円山や藻岩山を登っていたし、ちょっとワイルドな黄金山旧道や恵庭岳、定山渓天狗岳なども無事クリアしてこの日を迎えたのだった。2004年6月13日(日)

荻伏市街から真っ直ぐに山へ向かって走って行く、一面ガスがかかっているが天気予報は悪くはない、「きっと晴れるさっ、、、」私はそう信じてハンドルを握っていた。
長い林道の途中にはクリンソウがまだ咲いていて、思わず車を止めてしまう、、、車の前をえぞ鹿が通りぬける、、、

上空は予想通り明るくなってきた。「こりゃあ、いけるぞ」私はチョッピリ興奮しながら呟いていた。
神威山荘
bbbbbbbbbbbbbbbbb神威山荘
ブランク
荻伏から約38km、神威山荘前に到着、既に2台の車があったが、どうやらもう出発した後のようだ。早速私達も準備開始、今回のメンバーはkoyaさん、countrymanさん、そして私達二人の4名である。

countrymanさんは今回初めての沢装備である。ちょっぴり緊張しながらのスタートとなったことだろう午前6時25分。
山荘前の小沢を渡って少し進むと、いよいよ最初の渡渉地点ニシュオマナイ川に出る。そのままスーーーッと渡る、「去年来た時よりも随分水量が少ないですね」koyaさんの声にちょっとホッとしながら先を目指した。

最初の渡渉
ブランク

造材道跡らしい道をどんどんと進んで行く。上空はもう青空だ、この調子だと登頂は十分可能である。しかしこれからいよいよ川沿いの沢モードに突入するわけであり、さらには恐らく想像を絶するような急登がまっているわけで、、、私は身構えていた、今年の目標の山だ、何としても登頂したい、そしてその条件は整っているのだから・・・

440m二股からはいよいよその渓流沿いの沢歩きが始まった。沢の巻き道の踏み跡沿いにはオオサクラソウが咲いていた。

オオサクラソウ
オオサクラソウ
ブランク
どんどんと沢を進む、おばさんも積極的に先頭を歩いていた。目印のテープも結構あるので、見逃さなければそれなりの地点を目指して進んでいける。上空から日差しが差しこんで一層沢を美しくしていた。

沢へ

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