急登に耐えてついに山頂へ 十勝幌尻岳(1846m)

過去2回登っている二人は、この急登の辛さを十分知っていました。でもやはりキツイ、クルシイ!!とにかく小さな歩幅でゆっくり、あせらずに登って行きました。

途中で休憩している人達も皆この登りにゲンナリとした表情です。「あせっちゃ駄目だよ、ゆっくりゆっくり、途中休まなくても良いようなペースでいいから・・・」、滴り落ちる汗を拭いながら、二人はまるで牛歩戦術(表現が古いかな???)でもしているかのように登り続けたのです。

急登

登山道を塞ぐような笹も無くなり、ちらほらとハイマツが顔を見せはじめ、木々の間から剣山〜芽室岳の山並みが見えるようになって、山頂からの肩が近いことを知ります。
しかしここで気を緩めてはいけません。肩に向かって一段と急な斜面が待ち構えているのですから・・・「まだまだ、これからだよね」そう自分に言い聞かせながらの登りでした。

上空の青空が近づき、斜面を右に巻くように進むと、肩に到着です9時59分。「見えてる〜〜〜」先行するおばさんが大声をあげています。おっさんもかけより、「肩に着いたぞーーー見えてるぞ〜〜〜」そう叫んでいたのでした。

肩から展望を確認
木々の間から展望を確認する

おっさんは確信していました。3回目の挑戦、今度こそ勝幌からの展望を手中にすることが出きる、もう大丈夫だ、大丈夫だ・・・

しかし山の天気はどうなるかわかりません。肩を回った途端に冷たい風が吹いてきました。山頂まであと20分程度、天候が急変して突如雲が・・・なんてことが・・・「そ、そ、そんなことがある筈が無い、、、」おっさんは大きく首を振り歩きはじめました。

「急ぎたい!!」しかし登山道には先日降った雪が少しでしたが積っていたのです。それが凍っていて、結構滑るのです。ハイマツにつかまりながら、懸命に山頂を目指しました。

ハイマツ帯を進む

午前10時20分、ついに十勝幌尻岳の山頂に踊り出ましたぁ〜〜〜「おおおっっ、す、す、す、すごーーーーいぃ」「あれよね、あれが・・・」

山頂

登山ものがたり
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