ルンゼを登り山頂へ

いよいよ核心部が近づいたことを感じつつ、さらに傾斜を強めた斜面を登りきると、そこにはウエストコルの岩壁状のルンゼ(岩溝)が待っていたのでした。
彼女は「ストックどうしよう??」すかさずokubさんがリュックに固定してくれました。

彼女はロープを握り締め、1歩1歩進みはじめました。
剣山でも体験している急斜面のロープ、でもここは足場が悪く、かなり緊張を強いられるところでした。ズルーーと足元が滑ります。下から見つめる3人、なんとか彼女はクリア、続く3人はやはりなんなくクリアです。ふううっーーーでもちょっと緊張しましたねえ。

さてここを登り切るとあとは山頂が目の前です。9時58分、ついに山頂へ立ちました。


ルンゼを登る
ルンゼを登る

「いっよーーーー、すっばらしーーいーーーーー」「こりゃあ、なんだーーー、この素晴らしさはーーー」「普段の行いだよねーーえーーー」「きっれいいーーーー」口々に感歎の声をあげるキガクル隊だったのでした。

快晴、無風、そして広がる展望・・・・
手稲山、烏帽子岳から神威岳、そのうしろに百松沢山、小天狗岳、八剣山、札幌岳方面、もちろん無意根山とそしてその裾から顔を出すように羊蹄山がくっきりと、さらに余市岳から白井岳が・・・・

無意根山と羊蹄山
無意根山と羊蹄山

儀式ああーー我キガクル隊の前途を祝福するような360度の展望に思わずうっとりとしたのでした。

さて記念写真もそこそこに、場所をちょっと移しての儀式?が始まりました。
まずは青年が担ぎ上げた冷えたジュースで乾杯!AnoQ隊長が前夜から煮こんだオデン、彼女が持ってきたお刺身、思わずうっまーーあーーい。

山頂で最高の展望に囲まれながら静かに?団欒するキガクル隊は至福のひとときを過ごしたのでした。


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