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「今週は何処へ行こうか?ウペペサンケ山の菅野温泉コースなんかどうだろうね」「天気は日曜日が良いようね、石狩岳なんかも・・・」等と悩んでいたおっさんとおばさん、自宅を出発する直前に「よし決めた、石狩岳、そして川上岳まで行ってみよう」と土曜日の午後自宅を出発、その日は車中泊、、、2004年9月5日(日)午前5時30分、おっさんとおばさんは石狩岳シュナイダーコースの登山口に立っていました。

登山口を出発「う〜〜〜ん、良い天気だねぇ〜〜〜山もくっきりだよ」二人は上機嫌で出発準備をしていたのです。
一台の車が到着しました、女性が二人、どうやら石狩岳に登るようです。おっさんは靴ヒモをしめ終わり、ふと顔をあげました。その視界に入ってきた女性が「おはよう〜ございます」、「おはようございま〜〜〜す」と答えたおっさんに、ちょっとはにかんだ微笑みで「あのぅ〜〜〜JAJAです」

「えっ???」呆気にとられたおっさんはあわてておばさんを呼びました。「JA、JA、、、JAJAさんだよ〜〜〜」「え〜〜〜っ、JAJAさん」
おばさんはびっくりした表情で、そしてすぐにうれしそうに二人の女性に近づき手を差し出したのです。「わ〜〜〜JAJAさん、はじめまして〜〜〜」おっさんもつられるようにして握手、、、

おばさんは有頂天、「うれしいわぁ〜〜〜ここで会えるなんて、、、」「いつかは何処かでお会いできると思ってたんですが、遂に会えました〜〜〜」、「そうだよねぇ〜〜〜ネットではいつも会ってたんだけど」おっさんはちょっと照れくさそうに呟いたのです。

JAJAさんとおっさんのつきあい?は実に6年間にも及んでいました。HPを立ち上げた頃からの古い知り合い?なのです。何回かすれ違いの山行はありましたが、実際に会うのは初めてだったのでした。
「私達は石狩岳から川上岳へ向かう予定なんです」とおっさん、「私達は石狩岳から音更山まで行く予定です」とJAJAさん、「じゃあ出発しますか」ってなことで午前5時50分、登山口を出発したのでした。

渡渉

沢の左岸沿いの道を淡々と進みます。約30分ほど歩いたところで小さな渡渉地点、ここで右岸に渡り更に進んで行くと、尾根取付地点です6時25分。ここで休んでいるとJAJAさんがやって来ました。お互いに一緒に登ると言うことは無く、自分達のペースで登って途中で出会えば、一言二言交わし、また登って行く。そんな繰り返しが山頂まで続いたのでした。

さあ、ここからはいよいよ辛い登りが始まるのです。おっさんとおばさんは大きく深呼吸して、尾根に取り付いたのでした。

尾根取付き

最初はジグザグと登って行きます。やがて細い顕著な尾根となり、でもまだまだなだらかな登りであり、しかしそれはこれから始まる急登の序曲に過ぎずぅ〜〜〜「さあ、そろそろだよ」おっさんの声を待ってたかのようにグーーンと斜度は増してきて、おっさんは汗ばみながらゼイゼイと喘ぎだし、おばさんは慎重に歩を進めていて〜〜〜

そんな苦しい登りも、木々の間からピリベツ岳と西クマネシリ岳がくっきりとシルエットを描けば、おっさんは途端に元気になってカメラを構えるのです。

オッパイ山

傾斜はどんどんと増して、行く手を阻むかのように木の根が張りだし、いよいよ手足総動員の登りとなり、それは2年前に登った時と変わらずにおっさんとおばさんを苦しめるのでした。「もう少し登ったら休もうか」「そうね・・・」。風が無く、木々の間から洩れる日差しでもかなりの暑さです。

二人はザックを下ろしてミネラルドリンクを飲み干しました。JAJAさんも登ってきました。「休みますか?それとも行きますか?」「もちろん休みま〜〜す」。ほっと一息つきながらよもやま話し!!!

木の根張り

高度が上がるにつれて、木々の間からはチラリチラリと尖ったニペソツ山が顔を見せはじめ、その度に「お〜〜〜っ」とか「すごいぞ〜〜〜」とか言葉を発しながら、ひたすら登って行くわけでぇ〜〜〜そしてその全貌が顔を見せると「これだあ〜〜〜これがビューポイントだぁ〜〜〜」と叫びながらシャッターを押していたのです。それにしてもクッキリとした輪郭が見事な光景でした。

ニペソツ山
ニペソツ山

「かくれんぼ岩」の標識を見ると、その傾斜は一段と急になり、大きな岩が前方を阻み、木々の枝に掴まって岩場のステップを確保しながら、慎重な登りが続くわけであり・・・踏み外すと当然危険な状況でもあるため、ここはゆっくりペースともなるところだったのです。

攀じ登る
え〜〜い、攀じ登れぇ〜〜〜〜

岩場おばさん
岩場を慎重に登るおばさん

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