そして遂に阿女鱒岳山頂が・・・

おっさんはふと振り返りながら、右側のポコを見上げました。しっかりとした雪庇の張り出した斜面は青空をいっぱいにうけとめながらピークに向かって伸びて行くわけであり、

そんな斜面を一人の男性が登って行く小さなシルエットは、小さいなりに見事な光景を描きだしていたのです。

青空に向かって・・・

そして一行の前には、阿女鱒岳のピークが遂にその姿をあらわし、「ふうぅ〜〜〜やっと来たかぁ〜〜〜しっかし遠いねぇ」そう言いながらも最終到達地点を目で確認できた喜びがあふれているわけであり、

「ここまで来れば、もう大丈夫だよね、今日は展望いただきだよね、いくらなんでもここまで来て天候急変は無いよね」などと妙にシツコク念押しをしている一行だったのです。

ついに山頂が見えて

山頂をちょっとズームでとらえてみました。どうやらちょっと雪庇は張りだしているものの、なんとか登りきれそうです。見た目よりは近いようで、あと30分もかからないでしょう。

とりあえずコルで一旦休憩することにしました。それはもう間違い無く手にすることの出来る展望を確信した安堵感を味わうひとときだったのかもしれません。

阿女鱒岳山頂
阿女鱒岳山頂部

さて、再びザックを背負い仕切り直し、いよいよ山頂へ向かう最後の斜面に突入です。

先行している数人の方々のトレースが雪庇を切りこむようにして山頂へと消えています。おばさんの足取りはいよいよ快調となり、クライマックスが近いことを感じながらおっさんはカメラを構えるわけでありぃ・・・

山頂へと向かう

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