しかし今回の場合はちょっと問題があった。
「ここ上がってみます?」このadachiさんの声がクセモノなのである。
そこは当然のごとく足場が狭く、下を見るとあたりまえのように落ち込んでいるわけであり、高所恐怖症が完治?していない私は思わず腰がひけ、お尻がむずむずしてしまうのだ。
「こわいぃぃぃ」でもカメラからは手を離さず、へっぴり腰でシャッターを押すのである。
「haseさん、怖くてもカメラだけは離さずってところですねぇ」adachiさんはやさしく笑いながら言った。
おばさんもへっぴり腰ではあるが意外と積極的であり、adachiさんという強力なサポートにささえられてスリルを楽しんでいるようなところもある。
それにしても見下ろす赤岩海岸の青彩(アオイロ)が美しい・・・・・
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