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おっさんとおばさんは、いにしえの山道「様似山道」を歩きたいと思っていました。以前に一度東口の入口付近を散策したことはあるのですが、見事なエゾオオサクラソウの群落がいまだに脳裏を離れず・・・

2005年5月21日、今回の山行は久々にkoyaさんと一緒でした。アポイ岳登山口周辺で待ち合わせ、バス停留所「コトニ」付近に車を1台おいて、幌満へ。幌満トンネルの出口から川岸に下り橋の下をくぐりぬけて山道東口を出発です。

橋の下をくぐって

いにしえの山道、案内板によるとその歴史は寛政11年(1799年)に遡るのです。昭和2年(1927年)には海岸道路が出来て廃道となったのですが、、、もうすべておっさんが生まれる前の出来事であり、そんな歴史を感じながら、自然の息吹に包まれて、静かに花模様も楽しもうという魂胆だったのでした。

しかし山道歩きと言えば、なにやらすごく楽しいような感じをうけますが、沢歩きあり、渡渉あり、崖を攀じ登りと、、、時には熊の気配に怯え、ダニの攻撃に辟易し・・・
東口からバス停留所「コトニ」まで約6km強、獲得標高600m強の山道歩きですから、それなりの装備も必要であり、決して楽なハイキングコースでは無いのです。

沢を登って行く

沢に入るといきなりエゾオオサクラソウやオオバナノエンレイソウが出迎えてくれました。一行はもうすっかりお花モードでした。「こりゃあ、なかなか進みませんねぇ〜〜〜いつになったら着くんでしょう」おっさんとkoyaさんはうれしさをかみしめるように話していたのでした。

尾根へ上がるとおだやかな山道が続きます。途切れることのないエゾオオサクラソウ、目移りしながら歩き回り、ふっと見まわすとあたりには誰もいず、あわてて熊鈴を鳴らし・・・足元の鹿の死骸に「ウオぅっ〜〜〜」と叫びながら〜〜〜あぁ、もう自然真っ只中の自分の位置をあらためて見直す瞬間もあったりするのでした。

尾根を歩く

やがて難所のルランベツの沢に着きました。深い沢へと下りて渡渉して、一気に登り細い山道を高度感を抱きながら進むことになります。ロープがしっかりと固定されていますから慎重に進めば問題は無いでしょう。そして倒木を跨いでまた沢へと降りて・・・

難所1

沢へ下りると渡渉です。水量はそれほど多くはなく登山靴でも全く問題ありませんでした。でもやはり滑って転んでびしょぬれだけは避けたいですから・・・それなりにゆっくりと・・・

渡渉

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