9月の3連休は・・・予報はあまり良くなかったけれど〜他の方々のブログやHPを見ながら大雪山系の紅葉前線を探った。今年はメインは黒岳に絞っていた。でもその前に〜〜〜2002年にネット友のyukuちゃんと登って以来の平山を狙うことにした。「きっと綺麗な筈よ、、、問題はどの程度紅葉が進んでいるかよね」 2007年9月14日、仕事を終えてから車を走らせて当麻道の駅で車中泊。翌15日6時25分、私達は平山登山口を出発した。予想通りの曇り空である、「まあ紅葉狙いだから、、、」といつもの言い訳を自分に言い聞かせながら、支湧別川沿いの登山道を進んで行った。入山届けにはまだ誰も記録していなかったから、私達はこの日の一番乗りと言うことになる。 「夫婦の滝」だったと記憶していたが、鉄製の橋がかけられていた。今年は雨も少ないせいか水量は極めて少ない、滝と言う印象が無いくらいだ。 |
登山口を出発 |
夫婦の滝の手前には鉄製の橋が・・・ |
支湧別川沿いの登山道は、一部崩壊した箇所もあり慎重に通過するが、概ね問題となるようなところは無い。約30分で冷涼の滝に着く、休憩ポイントである。暑い夏にはその名前の通りの一服の清涼剤的な印象をうける滝である。「まだちょっと紅葉には早いねぇ」さすがに前日に仕事を終えてからかけつけた疲れからか(華麗?いや加齢による・・・)、、、私は腰を下ろしながら滝にカメラを向けていた。 冷涼の滝を過ぎると少し登りが続くが、まだそれほどきつくは無い。登山道脇に赤く色づいた木々を見つけては稜線の彩りに胸が高鳴った。やがて第一雪渓の沢に出た、もちろんもう雪は無い。おばさんは早速周辺の紅葉にカメラを向ける。沢沿いにはフキユキノシタが見事に咲いていた。きっとこの地点は雪渓が最後まで残るから今時期でも見ることが出来るのだろう。 |
第一雪渓 |
フキユキノシタ |
第一雪渓の登山道を登って行く、背後にはウッスラと支湧別岳連山がシルエットを刻んでいたのだが、、、この写真では確認出来ない。このあたりから本格的な登りとなる、第二雪渓(もちろんここにももう雪は無い)付近を経て、やがてハイマツがあらわれると周囲の紅葉も目立ち始めるようになってきた。「綺麗よっ、、、ほらっ、あっちのほうも」おばさんの指差す山腹にも・・・「あぁ〜〜〜始まってるねぇ〜〜〜」 |
第一雪渓付近を登る |
登山道に岩が目立って来る。「その先で休憩しようか」確かちょっとした休憩スペースがある筈だ。「あらっ、、、」先を進むおばさんが叫ぶ、「ほらほらっ。。。」と小さな声で私を呼んでいる。「どうした〜何があるんだい」「ナキウサギよ、ナキ・・・あっ、、、行ってしまった」 その場に着いた私達は静かに佇んでいた。「あっ、、、出てきたわよっ」あわててカメラを取り出す、ファインダーを覗き込む、ズームレバーを引く〜〜〜草をせっせと運んでいるナキウサギが、、、「あららっ」シャッターを押す前に岩の隙間に引っ込んでしまった。「きっとまた出てくるわよっ」おばさんの言葉に私はカメラを構えたままで待った、、、しかし何処から出てくるかわからない、全神経を集中させて〜〜〜「あっ、、、ほらあそこに・・・」私はシャッターを押した。もう一枚と思った瞬間にはまた巣穴?にもぐりこんで行く。また出てきたと思ったら、飛び跳ねるように消え去って行った。 やがて広い稜線に飛び出して行く。ポツポツと雨が振り出してきた、風も強くなってきていた。1737m標高点の案内板が見えてきた。 |
ナキウサギ |
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