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札幌近郊にあって、展望も良く比較的短時間で登れる山として人気のある塩谷丸山。私達はこの時期に花々が楽しめる山として毎年のように登っている。
2019年6月29日(土)午前7時15分、駐車場に到着。既に10台ほどの車がとまっていた。ここは後志自動車道の開通にともなって広く整備された。トイレも残置されてあるのがうれしい。札幌から札樽自動車道にのって後志道に入り小樽塩谷ICを下りると短時間で来られる便利さもある。

早速装備を整え、自動車道を潜り抜けて10分ほどで登山口に到着、7時45分。入山届けをすませて登山道に進んで行く。ほどなく樹林帯に入ると450m台地まで展望はきかない。

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駐車場をスタート

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入山ポストのある登山口

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樹林帯を行く

なだらかな登山道は段々傾斜が増して来て、やがて大きくジグを切りながら登って行くことになる。このあたりが一番辛いところだが、私達は登山道脇に咲く花々を目で追いながら、いつものペースでゆっくりと歩を進める。やがて視界が開けて草原状の450m台地に出る。

今回の山行で見られた花々では~エゾスズランがもう少しで咲きそうだった。ベニバナイチヤクソウは終盤、ルイヨウショウマは果実となり~かわってオオダイコンソウやチシマアザミ?が咲き始めていた。キク科のエゾムカシヨモギを今年も見る事ができた。

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段々傾斜がきつくなって来て

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大きくジグを切りながら登って行く

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450m台地へ

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もう少しで咲きそうなエゾスズラン

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オオダイコンソウ

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ほぼ終盤のベニバナイチヤクソウ

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咲き始めたばかりのチシマアザミ?

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ルイヨウショウマの果実

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エゾムカシヨモギ

なだらかな草原にはアマニュウが林立していた。この山域にはセリ科の植物がとても多く感じる。判別が非常に難しくて悩むところだが、その花姿は大きくてとても存在感がある。もうひとつは登山道脇に咲くウツボグサだ。ちょうど見頃を迎えていてまるで登山道脇を彩るかのようにあちこちで咲いていた。「あっ、白だよ」白花のウツボグサもあったので探してみるのも楽しいかもしれない。図鑑では花後、根元から葡萄枝を出さないタイプを変種ミヤマウツボグサとあるが、ここではどうなのだろう。

キンポウゲ科のアキカラマツが早くも咲き始めていた。草丈のある植物なのでちょっとした風でも揺れる。タイミングを見計らって「それっ」とシャッターを押す。ナデシコ科のエゾマンテマ、海岸~山地の岩場に生える植物だが比較的簡単に登られるこの山で見られるのはうれしい。

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セリ科の植物が林立する草原を行く

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アマニュウ

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ウツボグサ
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白花も

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アキカラマツ
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エゾマンテマ
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