title

「あっ、アズマギクが咲いてるわ」「こっちも凄いよ」岩場の上に立ってちょっと緊張しながらカメラを向ける。やや終盤気味ではあったが群落となって咲いていた。「あれはミヤマダイコンソウよね」岩場に張り付く様に咲いていた。不安定な足元を気にしながらファインダーを覗く。

10時50分、ルチシ山の頂上に立った。林道ゲート前から2時間50分だった。頂上から更に奥へと続く稜線方面はガスに覆われていた。

1
ミヤマアズマギク
2

3
ミヤマダイコンソウ
4
高い岩場に咲いていたミヤマダイコンソウをズーム

5
頂上へ

6
ルチシ山から奥へ続く稜線

さあ、ザックを下して大休止だ。早速、この山での恒例?となっているkusaさん提供のそうめんに舌鼓。担ぎ上げてくれたtakaさんに感謝の言葉を捧げながら?ひたすら頬張る。「うまいね~~~」「最高ですよね」「やっぱりこれだよね」、そんな言葉が飛び交う頂上。しかし安心ばかりはしていられない。足元から続々とダニが這い上がってくる。「これは大きいな」「小さなやつも・・・」そうめんを頬張りながら注意深くダニを払いのける。そんな状況ではあるが~私達はこの山の奥深い魅力に惹かれ続けている。

「そろそろ下りましょうか~」細い尾根を慎重に下って行く。前方には展望が大きく広がって~オキシマップ山が見えて、振り返るとルチシ山から奥に続く稜線も見え始めてきた。「さあ~いいぞ~」「もう少し、もっと晴れろ~」、、、「わぁ~~~えりも岬だよ」。眼下にはまさしく日高山脈の最南端に位置する山に相応しい広大な光景が展開された。「市街も見えて来たぞ」「あれは○○かな」「その向こうが△△だよ」遠くえりも町の市街が見えていたのだ。えりも岬を見下ろすかのように岩場に咲くヤマツツジが美しい。

7
下山開始

8
左にオキシマップ山を見て

9
振り返るとルチシ山から奥へ続く稜線が見えて

10
眼下にえりも岬方面の展望が広がる

11
中央奥がえりも岬

12
えりも町市街が見えて

13
えりも岬を見下ろすかのようにヤマツツジが咲いていた

急斜面を一気に下って行く。「下りは大丈夫かな」とちょっと心配していたが~案外すんなりと下りる事ができた。周辺に漂うガスも消えて来て~美しいダケカンバの奥にオキシマップ山を見る。「ほら、えりも富士だよ」kusaさんがうれしそうに言う。350広場付近からはルチシ山の山頂方面が見えていた。

広場まで下るともう危険な個所は無い。広い作業道跡から林道へ、ゆったりモードで歩いて行く。13時20分、林道ゲートへ到着。「お疲れさまでした」「どうもありがとうございました」「また機会があったら登りたいですね」「よろしくお願いします」。私達は遠い札幌への帰路についた。

14
急斜面を下って行く

15
美しいダケカンバの奥にオキシマップ山を見る

16
350m広場から山頂方面が見えた

17
作業道跡を下る

コースタイム(含休憩時間)
林道ゲート 08:00  350m広場 08:50-09:00  山頂 10:50-11:35  350m広場 12:35-12:45  林道ゲート 13:20
【歩行距離 6.8km  延行動時間 5時間20分】

登山ものがたりへ HOME