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やがて奥三角山の裾野へ~そのまままっすぐに進むと山頂へ向かって急斜面の直登ルートだが・・・私達は自然歩道に沿って北側斜面をトラバースして進むことにした。ちょうど日陰となって色鮮やかさは無かったが、静寂を感じるさせるような抑えた彩りもまた美しい。次の分岐を左へ~いよいよ山頂へ向かって西尾根を登って行くことになる。

急な斜面を小さくジグを切りながら登って行く。傾斜が緩んで広い登山道になると秋色が一気に輝き始めた。昨年も同時期に登っていて、この尾根の南斜面の輝きに圧倒されていた。今回もそんな光景に期待してこのルートを登ることにしたのだが、それは期待以上の輝きに包まれることになった。照りつける日射しを受けて金色に輝く彩りは、、、もうまぶしすぎるほどであった。西尾根ルートは直登ルートよりも距離的に長くなるのだが~それを補って余りある光景が展開された、、、そして圧倒されたと言っても過言では無い。


自然歩道に沿って


自然歩道は奥三角山の北側斜面をトラバース




西尾根に出ると一変して鮮やかな彩りに包まれて





そんな中であちこちに見られた紅葉したミヤマガマズミの葉とその果実が美しい。そうこうするうちに奥三角山の山頂に立った、午前9時30分。山の手入口から歩き始めて2時間40分だった。いつも通りのノンビリ山行である。


ミヤマガマズミの果実








ザックを下ろしてとりあえず展望をカメラにおさめる。やや霞んだ印象はあるものの、藻岩山や円山、手前に神社山、荒井山や広がる札幌市街、そして木々越しではあるが三角山も見える。視線を転じて遠く恵庭岳や空沼岳も見えていた。「気持ちいいわね~」「いい山だよね」腰を下ろし水分補給をしながら軽食を頬張る。
「あっ、、、あれは何?」上空を猛禽が旋回していた。段々近づいてくる、慌ててカメラを向けて連写モード。「ノスリだね」旋回しながらすぐに飛び去って行った。


藻岩山


円山、神社山


木々の間から三角山


眼下に札幌市街


右に空沼岳、中央に恵庭岳


上空をノスリが飛んだ!

下山ルートもやはり西尾根を下ることにした。もう一度眩いばかりの輝きをカメラにおさめながらゆっくりと下って行く。自然歩道に出て北側斜面をトラバース、稜線に出て~もう一度おさらいをするかのように、秋色を楽しみながら進んで行く。何度も立ち止まり~振り返り~右に左に~次々と展開される紅葉模様を余すところなく楽しむことになった。

稜線から下って、帰路は分岐から哲学の道へと進んだ。彩りが一気に穏やかになる。彩り鮮やかだった山行模様も少しずつトーンダウンしながら終わりを迎えることになる。11時50分、山の手入口に到着、「お疲れ様~~~」装備を解いて車に乗り込んだ。














哲学の道へ





コースタイム(含休憩時間)
山の手口 06:50  二人静かの道経由 三角山 07:55  大倉山 08:20  奥三角山 09:30-09:55  哲学の道経由 山の手口 11:50
【歩行距離 8.4km  延行動時間 5時間】

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