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2019年5月14日、藻岩山小林峠コースを歩いた、T6分岐迄である。午前8時、小林峠路肩の駐車スペースに車をとめた。どうやら先行者はいないようである。ここは盤渓北ノ沢トンネルの開通で旧道となってしまったので通る車もほとんど無く、少し先のスタート地点までの道路も安心して歩くことが出来る。

藻岩山には5つの登山コースがあるが、その中で一番長いのが小林峠コースだ。ただ今回歩くT6分岐までは最初の登りを終えるとほぼなだらかな道のりで、ゆっくりと山野草観察出来るトレイルでもある。

野鳥の囀りと美しい新緑に包まれながら、ゆっくりと進んで行く。足元では早速花々のお出迎えだ。シソ科のニシキゴロモが咲き始めていた。花冠の下唇に紫色の筋が入るのだが、白花もあってそれには筋が入っていない。ヒトリシズカはあちこちで見られた。

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最初の登り

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美しい新緑に包まれながら

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ニシキゴロモ
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ニシキゴロモの白花

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ヒトリシズカ
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この日は歩く人も少なくて、すれ違ったのはトレイルランの数人のグループと男性二人連れ、単独の女性・・・ほぼ貸切とも言える静けさだった。そんな私達を野鳥も迎えてくれた。あちこちでアオジの姿を見たのだが・・・なかなか低い所にはとまってくれなかった。すぐ近くのカエデの木にセンダイムシクイが飛んで来た。じっとしていると、カエデの枝の間を飛び交うように採餌していた。すぐに飛び去るのかな?と思ったのだが、結構長い間滞在?してくれて、おばさんは大満足。新緑がとてもお似合いの野鳥でもある。

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アオジ

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センダイムシクイ
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先を進むおばさんがしゃがみ込んでいた。「何か咲いているのかい?」「アオチドリよっ、もう咲いているわ」。今シーズン初めてのラン科の花との出会いに、ザックを下してゆっくりとカメラを向けた。そういえば昨年はあまりこの花との出会いが無かったような気がする。今年は早々とその花姿を楽しめた。
エゾキケマンも咲き始めていた。以前はもっと沢山見られたような気がするのだが・・・今回はこの株だけであった。「確かこのあたりだったと思うけど・・・、あっ~これよね」萼片も緑色のアオミノエンレイソウだった。先日登った砥石山でも見たのだが、エンレイソウの数自体は砥石山ほどでは無い。

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アオチドリ
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エゾキケマン
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萼片も緑のアオミノエンレイソウ


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